「自衛隊の弱点ー9条を変えてもこの国は守れない」(集英社インターナショナル)と言う本を買って読んだ。
著者の飯柴智亮(いいしばともあき)氏の最新作であるからだ。
飯柴氏は、米国市民権を取得して米陸軍大尉にまでなった元軍人だ。
その人物が、日米同盟は日本を守るためにあるのではないと公言している事を「2020年日本から米軍はいなくなる」(講談社プラスα新書)を読んで知っていた。
以来私は彼の書くものに注目して来た。
その彼が最新作を出したのだ。
さっそく買い求めて読んだ。
そして読んだ後で、この本こそ、安倍首相が改憲を急ぐ今、日本国民必読の書だと思った。
そこに書かれている事は、まさしく憲法9条は最善、最強の安全保障政策であるという、ことだ。
新党憲法9条の主張が見事にそこに書かれている。
これから憲法9条改正の是非を巡って国民的議論が始まる。
しかし、その議論は、「改憲是か非か」哲学論争に終始してはいけない。
どうやって日本を敵から守るか。
その原点に立って何が最善策であるかを議論しなければいけないのだ。
そして、戦争を肯定し、軍事力の必要性を認める飯柴氏さえも唱えている最重要の国家戦略が次のごとくだ。
1.日本は平和を希求する国であることを世界に知らしめ、世界の人々から尊敬される国になれ
2.日米同盟に依存することなく自主的に国防が出来る体制を構築せよ
3.東アジアの発展と平和に貢献する国家になれ
世界一の戦争国家である米国の元軍人でさえも、憲法9条は最強、最善の自主防衛策であると認めているのである。
まさしく新党憲法9条の目指す日本である。
答えはこれしかない(了)
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