いよいよあす20日に自民党総裁選の結果が判明する。
それまでにまだ一日あるし、その間にも何が起きるかわからないが、それでも、ほぼ戦いは終わった。
私はいまひとつ盛り上げりに欠けると書いたが、振り返ってみると結構面白かった。
ひとつは恒例の記者クラブでの質疑応答を含め、メディアの質問が思った以上に安倍首相に厳しく、安倍首相がうろたえ、ぼろぼろと苦し紛れの答弁を繰り返した事だ。
ふたつめは、論争から逃げるつもりの東方経済フォーラム出席で、安倍首相が思わぬ失態を演じたことだ。
そして、やはり何といっても、斎藤健農水大臣がばらした安倍側近からの石破を応援するなら閣僚を辞めてからにしろという恫喝だ。
笑って受け流せばいいものを、安倍首相がムキになって反論したから、自民党内に大きな禍根を残す問題に発展してしまった。
そんな事実はない、もしそれが本当なら誰がそう言ったのか、名前を明かして欲しいと安倍首相が迫ったものだから、おとなしい斎藤大臣も、覚悟の上の発言だと反論し、石破氏も、斎藤健氏はウソをつくような人ではない、恫喝した者の名前が明らかになれば自民党が潰れると脅かした。
自民党内の亀裂は深刻だ。
これでもし石破氏が明日の開票で更に善戦したなら、3選後の安倍政権はますます面白くなる。
野党に対する関心はますますなくなっていくだろう(了)
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