大手新聞は一切報じなかったが、ネット上の書き込みが教えてくれた。
8月10日の自民党総裁選の出馬宣言の記者会見で、石破茂氏は記者クラブ以外のフリー記者の参加も認め、しかもあらゆる記者の、あらゆる質問に答えたというのだ。
石破茂は覚悟を決めたようだとは思っていたが、これは凄い。
これでいよいよ9月の自民党総裁選における安倍・石破の一騎打ちが、俄然面白くなってきた。
しかし、総裁選の討論には時間的限りがある。
そこで提案だ。
自民党総裁選までまだひと月以上ある。
その間に流す大手メディアの政治ニュースは、すべて安倍首相に都合のいい提灯記事ばかりになるのは目に見えている。
そんなつまらないニュースにうんざりする国民を喜ばせるために、石破氏はフリー記者を含めたメディアと、総裁選の討論の予行演習を行うのだ。
記者から思いのたけの質問をさせ、それらのすべてに安倍政治に対する批判的持論を打ち出すのだ。
もちろん加計・森友疑惑や山口某準強姦疑惑をうやむやにしてはいけない、自分が首相になれば白黒つけるため指揮権を発動すると明言する。
しかし、何と言っても私は外交・安保に期待する。
日米地位協定の抜本的改正について安倍首相の覚悟を迫ってもらいたい。
そして憲法9条改憲だ。
安倍首相は山口県の自民党員の会合で、あらためて改憲の意欲を示したらしい。
災害救済に尽くしている自衛隊を違憲状態に置いたままではかわいそうだから自衛隊明記の改憲を自分の手で行うと。
中身はどうでもいいから、国民が騙されやすいところから手をつけて改憲すると認めたようなものだ。
石破氏には、すかさずこう持論で反論してもらいたい。
これまでの自民党が考えていた改憲案とは異なる、こんないい加減な改憲ならしない方がいいと。
改憲するなら、堂々と自衛隊を軍隊と認める本来の改憲をすべきだと。
しかし、いまは国民の理解が得られていない。
だから今はまだ改憲すべき時ではない。
ましてや覚悟のないあなたの手で自衛隊明記だけの改憲をさせるわけにはいかないと。
こう言えば、私を含めた護憲論者たちも納得する。
繰り返し、石破氏に提案したい。
これは石破氏に対する私の究極の助言である。
総裁選まで十分に時間がある。
総裁選の一騎打ち政策討論の予行演習と称して、フリー記者を含むすべてのメディアに対する記者会見をもう一度開くのだ。
いや、何回開いてもいい。
そこで、もう一度、記者の質問のすべてに答えるのだ。
そうすれば、もはや9月末の総裁選の政策論争は不要になる。
あとは一方的に安倍首相の答えを聞くだけでいい。
安倍首相の話す事を聞いて一票を投じる自民党議員は、皆、安倍に忖度するしかないバカ議員と言う事になる。
次の選挙で落選必至だ。
石破氏よ。
最後にもう一度提言する。
総裁選の一騎打ち政策討論の予行演習をかねて、フリー記者を含むすべてのメディアに対する記者会見をもう一度開くのだ。
これ以上ない安倍首相に対する宣戦布告だ。
総裁選を待つまでもなく、安倍首相との戦いに勝てること間違いない(了)
Comment On Facebook