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打つ手のない安倍拉致外交にトドメを刺したポンぺオ発言

 きょう発売の週刊文春(7月5日号)で、飯島勲内閣参与がメディアを叱っている。

 米朝首脳会談の後は日朝首脳会談だと言わんばかりに報道しているが、はっきり言っていばらの道だと。

 北朝鮮から見て日本は外されている国だと。

 さすがに小泉訪朝の時の秘書官だけはある。

 北朝鮮の事がよく分かっているのだ。

 おりから北朝鮮の安倍批判が激しさを増している。

 国営放送が拉致問題は解決済みだと流したと思ったら、ついに6月26日に北朝鮮大使がジュネーブで開かれた軍縮会議の演説の中で、日本は米朝首脳会談合意後の作業に口を挟むな、と批判したというのだ。

 ついに、拉致問題にとどまらず、朝鮮半島の非核化交渉に、無関係な日本はでしゃばるなとまで言うようになった。

 こんな北朝鮮と拉致問題についての首脳会談などあり得ない。

 そう思っていたら、ポンペオ米国務長官が米国のテレビインタビュー(MSNBC)で語ったという。

 北朝鮮の非核化が米国の最優先課題であり、人権問題に対処するのは非核化実現後になると。

 北朝鮮の非核化に成功すれば、北朝鮮だけでなく世界の人権問題を改善させるより大きな可能性が生まれるだろうと。

 これは安倍首相の拉致外交にトドメを刺す言葉だ。

 なぜならば非核化交渉は長期戦になるからだ。

 少なくともトランプ政権が終るまで終わらない。

 トランプ大統領の後押しなしに、安倍首相が北朝鮮と拉致交渉をして成果が得られるはずがない。

 見ているがいい。

 このポンぺオ発言を境にして安倍首相は拉致外交を語らなくなるだろう。

 もっともさんざん拉致問題を騒いだおかげで内閣支持率は上がった。

 これ以上騒ぐ必要はもはやなくなったのである。

 これからは、騒げば騒ぐほどボロが出る。

 果たして拉致被害者家族は、このポンぺオ発言をどういう思いで聞いただろうか(了)

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