事実上の安倍政権と野党共闘の一騎打ちとなる天下分け目の新潟知事選挙まであと一週間を切った。
世論調査によれば伯仲の選挙戦だという。
もし野党共闘候補が勝てば安倍首相は打撃を受ける。
自民党総裁三選が難しくなる。
だから私は野党共闘候補が勝つことに期待する。
しかし野党にとっては今度の新潟知事選ほど複雑な選挙はないだろう。
なにしろ負ければ野党は終わりだ。
だから何としてでも勝たなければいけない。
ところがたとえ勝ったとしても、その後にさらなる、難問が待ち構えているのだ。
そのことを今日発売の週刊誌の二つの記事が教えてくれている。
一つは今日発売の週刊現代の記事だ。
それは小泉進次郎が自民党候補者の応援を拒否したという記事だ。
もしこれが事実ならビッグニュースだ。
もし小泉進次郎が新潟へ応援に行かないとなれば野党が勝つ可能性が俄然高まる。
その限りでは小泉進次郎が応援を拒否した事は野党にとってありがたい。
しかし、その週刊現代の記事はこう書いている。
つまり小泉進次郎は野党を応援するつもりで拒否したのではない。
損得勘定で自分に不利に働くと判断して断ったのだと。
つまり自分が応援して負ければ自らの人気に傷がつく。
もし自分が応援して安倍首相に勝たせたら、その時点で安倍首相の三選が決まる。
自分が応援して来た石破茂氏の総裁選での勝利の芽を、みずからが摘むことになる。
だから応援を断ったというのだ。
二つ目は今日発売の週刊プレーボーイの記事だ。
その記事の冒頭で元通産官僚の古賀茂明氏が書いている。
野党候補が勝てば、自民党は安倍首相では来年4月の地統一選に勝てないと見て安倍降ろしに動く。
安倍首相を代えて自民党が巻き返しに出れば、来年7月の参院選で野党共闘は苦しくなると。
確かにそうだ。
安倍暴政の反動で、誰が安倍首相の後任になっても、安倍首相よりはまともな政治をするだろう。
当然ながら安倍自民党政権よりも支持率が上がる。
そうなっては野党はますます苦しくなる。
いまは打倒安倍で共闘出来ても、安倍なき後の野党は共闘できるのかという問題が表面化する事必至だ。
野党は新潟知事選に負けるわけにはいかないが、たとえ勝ったとしても、その後こそ野党共闘の正念場が来る。
やはり野党は自らの力で政権を取れる努力をしなければいけないという事である(了)
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