発売中の「実話BUNKA超タブー34(34号)」(コアマガジン社)に驚くべき記事を見つけた。
外交族の自民党ベテラン議員がこう話したという。
すなわち安倍首相は、トランプ大統領に「米朝会談後に日本に立ち寄ってくれないか」と頼んだという。
その狙いは、米朝首脳会談直後にトランプ大統領が真っ先に日本に立ち寄って「最初に会談内容を報告したパートナーは日本だ」と国内外にアピールするためだったという。
ところが、立ち寄りをアメリカ側から断られ、「じゃ、私がどこでも会いに行く」と再交渉し直したというのだ。
もし、この自民党議員の言う事が事実なら、すべてに合点が行く。
昨日の各紙が報じた。
安倍首相はトランプ大統領と電話会談し、サミット前に訪米し、6月7日にワシントンでトランプ大統領と首脳会談をすることで合意したと。
あたかも米朝首脳会談の直前に首脳会談をして、日本の要望、つまり日本の安全保障や拉致問題を忘れるなと要請し、日米同盟の結束を再確認する首脳会談だと言わんばかりだ。
ところがその実態はまったく違うのだ。
いよいよ日本だけが蚊帳の外に置かれる事が明らかになりつつある。
っその危機感から、いつでもどこでも出かけて行くので会ってほしいと頼み込んだ結果のアリバイ作りの日米首脳会談でしかないのだ。
考えてみるがいい。
安倍首相は、最初は、米朝首脳会談の結果を世界で一番最初に伝えられた国が日本だとアピールできればそれでいいと考えて、首脳会談直後に日本に来てくれと頼み込んだ。
日本の要望を米朝首脳会談の合意に反映することなど、はじめから期待していなかったのだ。
しかも結果通報のための日本立ち寄りさえも拒否された。
おそらくG7に出席する機会をとらえてカナダで日米首脳会談を行うという申し入れも断られたに違いない。
もはや今のトランプ大統領にとっては、欧州首脳との会談で忙しく、それどころではないのだ。
G7でも首脳会談が出来ないとなると、残る可能性は安倍首相が訪米して会ってもらうしかない。
わざわざワシントンまで会いに来ると言うなら、さすがにトランプ大統領も会わざるを得ない。
そういう経緯で実現した、屈辱的な日米首脳会談であることを、この「実話BUNKA超タブー」(コアマガジン社)の記事は教えてくれたのだ。
しかもである。
この記事の原稿が書かれた時から情勢は毎日のように急展開している。
どんどんと安倍首相の期待と反対の方向に進みつつある。
ついに金英哲朝鮮労働党副委員長がポンペイオ米国務長官と会談し、金正恩委員長のトランプ大統領あて親書を手渡す事になった。
トランプ大統領は、いまでも、その親書の内容いかんでは会談中止もありうると脅しているが、まさしくそれはカモフラージュだ。
もはや会談決裂はあり得ない。
それどころか、あっとおどろく米朝合意が発表されるかもしれない。
それは北朝鮮の非核化と体制保証、経済開発の原則合意だ。
朝鮮戦争の終結合意だ。
米朝関係正常化や、場合によっては、米韓同盟に変わる米・朝・韓同盟さえもあり得る。
もし、そんな事になれば日米同盟は形骸化する。
日本は米国の単なる軍事基地の提供国となる。
そして安倍首相はそれを飲まされた最初の日本の首相になる。
ウソをついてまで安倍疑惑を隠し続け、長期政権を目論んだ末がこの有様だ。
安倍首相は日本の戦後史に残る最悪の首相になるだろう。
こんなことなら、さっさと首相を辞めておけばよかったという事になる(了)
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