私は昨日のNHKの党首討論中継を、一部始終、目を凝らし、耳を立てて見た。
なにしろ安倍疑惑が最高潮に達した中での党首討論だからだ。
1年半ぶりに行われると鳴り物入りで報じられた党首討論だからだ。
しかし、私も長らく政治批評を続けてきたが、これほど腹立たしい思いをした党首討論はなかった。
安倍首相の答弁はこれまで見て来た政治家のどの答弁よりもお粗末で往生際が悪かった。
どうせウソをつくにしても少しは知恵を絞って目新しいウソをついたらどうか。
それさえもできない頭しか、安倍首相は持っていないということだ。
それだけで一国の首相に留まる資格はない。
それにしても野党に割り振られた質問時間の少なさは何だ。
野党第一党の立憲民主党に割り振られた時間が、たったの16分。共産党に至っては4分だ。
しかもである。
野党に割り振られた時間は安倍首相の答弁の時間まで含まれた時間だった。
安倍首相の方がべらべら長くしゃべって、野党党首がまともに質問出来ないまま終わった。
こんな党首討論ははじめから開く意味はない。
そして、こんな馬鹿げた党首討論だったにもかかわらず、今朝の各紙はどれも怒りを感じさせない。
読売新聞に至ってはいたっては、これで幕引きだと書いている。
ふざけるなという話しだ。
そして今朝の各紙はその夜、野党党首が会食して話し合ったという報道を一斉に書いた。
私はてっきり残された国会で安倍疑惑をどう追及するかを話し合ったに違いないと思ったら、なんと次の選挙の選挙協力だという。
ここで安倍首相を逃したら、もはや野党の存在価値はなくなるというのに、そして自公政権が永久に続く事になるというのに、まだ自らの生き残りの相談をしているとは。
そう思っていたら今日の各紙が報じた。
佐川前国税庁長官の不起訴が決定したましたと。
なにもかも八百長だ。
この国の政治は救いがたい状況になった。
せめて国会議員の給与を半減し、諸手当をはく奪して欲しい。
一般国民の平均収入にすれば、国会議員が何をやろうと腹は立たない。
勝手にやってろ、と突き放せばいいだけの話だ(了)
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