「世に倦む日日」のブロガーである田中宏和氏が鋭い分析をしていた。
米朝首脳会談がずれ込みそうだと。
その背景にはボルトンやポンペイオといった米保守派の巻き返しがあり、トランプ大統領をその気にさせた文在寅大統領との間で、し烈な主導権争いが行われているに違いないと。
鋭い指摘だ。
しかし、私は米朝首脳会談の行方を楽観している。
米朝首脳会談の行方を決めるのはトランプ大統領だ。
もし米朝首脳会談が決裂するような事になれば、トランプ大統領に残された選択は北朝鮮への攻撃しかない。
そんな事をすればノーベル平和賞はもらえない。
それは冗談としても、トランプ大統領は北朝鮮とイランの二正面作戦は出来ないのだ。
衝撃的なニュースが入って来た。
7日のロイターによれば、トランプ大統領は5月12日に予定されていたイランとの核合意離脱決定を前倒しし、8日(日本時間9日午前3時)に発表するとツイッターで明らかにしたらしい。
もちろんイランは反発し、核開発再開を宣言をするだろう。
中東情勢は一気に緊張する。
そしてトランプ大統領はイランとの戦いを優先せざるを得ない。
佐藤優がモサド情報に基づいて、米国には北朝鮮とイランの二正面作戦をする余裕はない、と繰り返している通りだ。
米朝首脳会談が決裂すれば、北朝鮮は即座にイラン支持を鮮明にするだろう。
イランの非核化問題の解決の為に、トランプ大統領は北朝鮮と非核化問題で合意せざるを得ないのだ。
そしてイランの非核化はイスラエルの至上命令である。
私は米朝首脳会談の行方を楽観している(了)
Comment On Facebook