新党憲法9条

憲法9条それは希望

開き直った安倍首相とそれを許す政治、マスコミ、国民

 国会答弁を見てここまで開き直れるものかと思った。

 そして、それを、政治もマスコミも国民も、平気で許せるものかと思った。

 森友疑惑の事ではない。

 森友疑惑はいまやボディブローのように安倍首相を追い込んでいる。

 朝日がスクープ報道し、あらたな問題も出て来た。

 安倍首相の答弁も苦しくなる一方だ。

 裁量労働のデータねつ造疑惑の事ではない。

 こっちはもっとはっきりと安倍首相は非を認めている。

 野党の追及にひるみ、年金記録不備の時のような国民の反発を恐れ、安倍首相は早々と裁量労働を働き方法案から分離して、今国会での採択を断念した。

 政治もマスコミも国民も、これらについては、安倍首相の開き直りを許さないようになってきた。

 私が「開き直った」というのは、日本の安全保障政策に関する安倍首相の国会答弁の事だ。

 2月14日の衆議院予算委員会で、安倍首相は専守防衛では国を守れないと言わんばかりの答弁をした。

 これだけでもとんでもない憲法9条違反の首相答弁なのに、ついにきのう3月2日の参院予算委員会で、自衛隊護衛艦「いずも」について、安倍首相は「拡張性について様々な検討を行うのは当然だと」と強調したらしい。

 これは「いずも」の空母化容認答弁だ。

 もっと驚いたのは、これを受けて小野寺防衛相は、なんと米国のF35Bを、空母化した「いずも」に搭載する意向を国会答弁で語ったというのだ。

 完全な自衛隊の米軍化だ。

 完全な日本の安保政策の米国安全保障政策化だ。

 憲法9条の否定である。

 ところが、この「いずも」空母化問題を追及するのは共産党だけだ。

 メディアは騒がないし、世論は関心を示さない。

 私が、「開き直った安倍首相とそれを許す政治、マスコミ、国民」というのは、まさしく日本の安全保障政策に関する、この安倍政権の開き直りであり、憲法9条否定だ。

 このままでは憲法9条は、改憲されても、されなくても、この国の憲法からなくなっていく。

 共産党だけではそれを阻止できない。

 いまこそ憲法9条を国是とし、それに矛盾する日米安保条約(日米地位協定)の改正を正面から訴える国民的な政党を誕生させなくてはいけないのである(了)

コメント & トラックバック

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  1. 昨日の安倍首相や小野寺防衛大臣の発言を後押しするように、

    今朝は外務大臣が米韓合同演習をパラリンピックが
    終了したら、すみやかにすべきだと米国とすりあわせのため米国に行くことを調整していると。

    北朝鮮船の瀬取り監視強化へ政府。

    朝のNHKニュース

    海上自衛隊が行っている瀬取り

    憲法9条がある国とは思えない。おかしいと思うこともはっきり言えなくなっている。

    米韓合同演習に日本の言及って韓国への主権侵害ではと思う。

    日米安保条約の傘の下にいることの意味合いが違ってきたことこそ、日本にとってとても怖い。

    天木氏が述べている日米安保条約(日米地位協定)
    の改定こそ、安全保障面で、日本にとっては一番に進めるべき事項であり、新党憲法9条を日本の政党として世に出さなければ
    いけないと私も確信している。

  2. 国会議員を選んだのは国民。

    無効票や、そもそも選挙に行かない人達は白紙委任状を渡しているのと同じって事は
    重々承知しているはず。

    大多数の国民は、このままではいけないと気付いているのに・・・
    何故変われないのでしょう。

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