来日中のナビル・シャース元パレスチナ自治政府外相が毎日新聞のインタビューに応じ、米国が主導してきたイスラエルとの和平協議について、「米国が唯一の仲介者だった時代は終わった」と語ったという。
同様の言葉はアバス議長からもくり返されている。
国際政治の専門家の間でも発せられている。
しかし、これは大いなる勘違いだ。
今も昔も、そして見通せる近い将来も、米国抜きの中東和平はあり得ない。
何よりもイスラエルが米国以外の国の言葉に耳を傾ける事はない。
重要な事は、米国が、「公正で持続的な中東和平」の実現の為に、正しい政策を取るように国際社会が米国に圧力をかけることだ。
トランプの米国ではどうしようもないなら、一日も早いトランプの辞任を指をクロスして願うしかない。
ナビル元外相は、河野大臣との会談で、和平プロセスを探るあらたな国際会議の参加を日本を含め、ロシア、中国、南アフリカ、に打診し、河野大臣は日本としてどのような事が出来るか話し合いたいと答えたらしい。
これが外交辞令ならまだわかるが、本気でそう言っているならおめでたい。
中国やロシアを相手に日本が中東問題で口を挟めるものは何もない。
日本ができる唯一の貢献は、これまでどおり、パレスチナに財政支援をして、イスラエルのパレスチナ不法占領を助けるぐらいである(了)
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