きのう11月15日、東京高裁は砂川事件再審査請求訴訟を棄却する判決を下した。
その直後に開かれた記者会見に原告側の一人(米国極秘文書の原告側翻訳官)として立ち会った私は、真っ先にきょうの各紙がこの東京高裁の棄却判決をどう報じるか、目を凝らして探した。
なぜならば、この東京高裁の棄却判決が、いかに政治的な配慮から下された不当なものであるか、明らかだったからだ。
そのことを、昨日の記者会見で原告側弁護人が意を尽くして説明し、集まった多くの記者たちが熱心に取材していたからだ。
なにしろ、下された東京高裁の判決は、棄却の理由を一切明らかにすることなく、棄却の結論ありき、という判決だったからだ。
こんなそっけない判決なら、審理に一年以上もかける必要はまったくなかったのに、あの加計疑惑と同様、10月22日の安倍政権の衆院選勝利を見届けるかのように下された政治的判決であることは明らかだったからだ。
ところがきょうの大手新聞はこの判決の事をどこも報じていない。
わずか共同が報じ、それを一部の地方紙が掲載しただけだ。
驚くべき大手メディアの安倍政権への忖度ぶりだ。
これではまるで砂川事件の再審請求訴訟など存在しないごとくだ。
しかし、私はむしろこの東京高裁のバカげ判決を歓迎する。
原告側は最高裁への即時抗告を行う事を決めている。
本件の決着は、最高裁でつけられることになる。
最高裁が犯した、米国の圧力で司法の中立を損なったという歴史的な憲法違反の落とし前は、最高裁の手でつけさせなければいけないのである。
最高裁がいずれ下さざるを得ない砂川事件再審請求訴訟の判決こそ、歴史がこの国の司法を断罪する判決となる。
そうならなければいけない。
東京高裁の棄却判決も、それを報じなかった大手メディアも、しばしその時を先送りしただけである。
逃げ切れるはずがない(了)
天木さん、日本で一番腐っているのが最高裁ですよ。従って、貴方の言うオトシマイなんて、最高裁が出来る訳がない。貴方も分かっている筈です。ドウシヨウモナイ糞組織です。