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北朝鮮の核脅威を論じるNHK「日曜討論」のむなしさ

 
 北朝鮮がICBM発射に成功し、果たしてその先のシナリオはどうなるのか。

 日本の安全保障にとって最大の脅威である、この喫緊のテーマについて、きょうのNHK「日曜討論」が有識者を招いて討論している。

 それを聞きながらこれを書いている。

 そして、聞けば聞くほど虚しさが募り、馬鹿馬鹿しくなってくる。

 彼らがいくら北朝鮮や米国や中国やロシアの出方をもっともらしく分析してみてもはじまらない。

 当事国さえどう出たらいいかわからない事を、日本の有識者がわかるはずがないからだ。

 そんな事よりも、核戦争だけは何があっても起こしてはいけないのだ。

 そのためには、日本はどうすべきか、それだけに集中して議論すべきなのだ。

 そして、その唯一、最善の方策は、核保有国が率先して核使用を禁止し、核廃絶まで行き着くことしかない。

 それが世界の人々の願いであり、それを求めたのが核兵器禁止条約交渉だった、

 その条約交渉を頭からボイコットしたのが米中露という軍事覇権、核大国だ。

 その条約交渉を世界の先頭に立って引っ張っていくべき国が、唯一の被爆国である日本だった。

 その日本が、米国の核の傘に守られているからといて米国に追従し、世界の願いを裏切って、軍事覇権大国と一緒になってボイコットしたのだ。

 この大きな誤りを総括することこそきょうのNHKの「日曜討論」が行うべき事だった。

 いま行われている討論がむなしい本当の理由はそこにある(了)

 

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