きょうは書くことがたくさんあるが、真っ先に書きたいのはこれだ。
共産主義を主張する事をのぞいては、私の主張は共産党のそれと同じだ。
特に反権力の姿勢は瓜二つだ。
かつて中村敦夫から立候補を打診され政策論争をしたとき、私が言っていることは共産党と同じじゃないかと言われたことがあったほどだ。
だから、今度の森友疑惑も、野党の質問時間をすべて小池晃書記局長にゆだねて追及すれば、いまごろは内閣総辞職に追い込めていたに違いないと思うぐらい、私は共産党の政治姿勢を評価している。
ところが、安倍首相はあっさり外遊に逃げ込む余裕を見せている。
なぜ野党はそんなことを許すのだろうか。
かつての国会ならこんな時に一週間も外遊することなどあり得なかった。
森友疑惑に限らず、南スーダン問題や共謀罪問題、あるいは辺野古基地問題、オスプレイ日米共同訓練問題、北朝鮮のミサイル危機問題など、どれ一つとっても安倍政権が吹っ飛ぶほど深刻な問題ばかりである。
そんな時に、地球儀外交か何だか知らないが、予算委員会の真っ最中に首相が外遊するなどということを許していいのか。
なぜ野党は共闘してそれを阻止できないのか。
民進党がダメなのはわかっているが、なぜ共産党がそれを言わないのか。
不思議に思っていたら、きょう3月14日の日経が一段の小さな記事で教えてくれた。
志位和夫共産党委員長が3月22日から4月1日までの日程で米国を訪問する事を決めたと。
安倍首相の外遊とは若干ずれるがほぼ同じ長期外遊だ。
何のための外遊なのか。
ニューヨークの国連本部で核兵器禁止条約参加国に締結を呼びかけるという。
米国議会関係者との会談を模索するという。
共産党が今こんなことをして、どこまで意味があるというのか。
相手にされるのか。
そう思って読み進めたら、民進党との野党共闘をにらんで現実路線をアピールする狙いがあるという。
なるほど。
共産党がこの体たらくだから野党共闘は安倍首相を倒せないのだ。
いまの政治に本気になって安倍政権を倒そうとするものはいないという事である。
だから安倍首相があんなに強気でいられるのだ。
なんとかならないのか(了)
Comment On Facebook