ここまで事件が急転するとはさすがの私も思わなかった。
昨日の夜、鴻池祥肇議員が急きょ記者会見を開いて森友学園から口利きがあった事を認めた。
鴻池議員と言えば名うての関西(兵庫)の右翼政治家だ。
日本会議のメンバーだ。
私は大阪読売テレビの「たかじんのそこまで言って委員会」という番組に時々出演していたことがあったが、そこで一緒になった時も、暴言を繰り返していた。
鴻池議員といえば数々の不祥事を起こしている自民党古参議員だ。
最近では、2015年の参院特別委員会で、委員長をつとめ、理解ある振りをしながら、最後は安保法の強行採決を許したとんでもないA級戦犯だ。
そして麻生派閥の重鎮だ。
これで麻生財務大臣も文字通り一蓮托生となる。
そんな、突っ込みどころ満載の鴻池議員が、口利きの中心人物だったのだ。
そして、その事をみずから記者会見を開いて、慌てて認めたのだ。
もちろん、そうしなければならなかった理由がある。
記者会見を開く2時間ほど前に行われた参院予算委員会で、小池晃共産党政策委員長(書記局長)が自民党議員の関与を示す資料を突きつけて安倍首相を攻めたからだ。
それを見ていた私は久しぶりに共産党らしい見事な追及を見せてもらったと思った。
国会質問は共産党に限る。
野党は、その質問時間をすべて共産党にゆずって、今度の森友学園疑惑の追及をすべて共産党にまかせたほうがいい。
調査能力が違う。
怒り方が違う。
質問の迫力が違う。
安倍首相の頭脳ではとても太刀打ちできない。
それにしても、安倍首相の答弁はあまりにもひどい。
久しぶりにその答弁を聞いたが、こんな論理破たんで、嘘ばかりの答弁を繰り返していたとは知らなかった。
それだけでも辞任ものだ。
しかし、安倍首相の嘘答弁もここまでだ。
きょうも小池晃議員は質問に立つ。
安倍夫妻と森友学園の一大疑惑事件のクライマックスである(了)
この一大疑惑事件では、様々なことが浮彫りなってきました。その一つにヘイトスピーチがまかり通っていて、やっと昨年与野党がそれぞれ出した法案で、与党の分かりにくい、本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取り組み推進に関する法律になりました。これが日本のヘイトスピーチに対する
法です。これは、政治的主張に人種的な内容が含まれる時があるから、また表現行為を委縮させるからという説明でした。
野党の人種等を理由とする差別の撤廃のための施策よりずっと後退したものでした。
昨日の夕方、小池議員が幼稚園児の教育内容に及んだ時に、自民党議員がヘイトスピーチ、教育勅語や五箇条の御誓文のところで、素晴らしいとやじっていたのです。
日本会議という名の人種を差別的に扱うことが当たり前の団体に、日本の政治が乗っ取られ、牛耳られている現状を目の当たりにしました。国民が目を覚まして、正しい方向に戻したいですものです。