新党憲法9条

憲法9条それは希望

先が読めなくなってきた日本の政治

 黒川東京高検検事長の検事総長昇格はなくなったと思っていたが、まさか賭けマージャンで辞任することになるとは思わなかった。

 今日発売の文春を読んで、黒川氏の辞任は避けられないと思った。

 最近の安倍首相の対応を見ていると、朝いちばんで、きょうにもも黒川氏辞任を発表するだろう。

 問題はその後だ。

 これを黒川氏一人のスキャンダルで終わらせるなら、巨悪の思うつぼだ。

 そして、そういう予感がする。

 なぜか。

 黒川氏のスキャンダルをきっかけに与野党の政局がエスカレートすれば泥仕合になる。

 スキャンダル暴露の応酬になり、その行き着く先は皆が何らかの法律違反者になり、辞めなければいけなくなる。

 そこまで行けば、権力者のなり手がなくなる。

 いや、権力者になりたい奴はいくらでも出て来るが、すぐにスキャンダルをばらされて辞めざるを得なくなる。

 政治が究極の混乱になる。

 みながそれを知っているからこそ、今度の黒川氏のマージャン辞任にすべてを押しつけて、不正は絶対に許してはいけない。と皆で合唱して終わるのだ。

 おまけに黒川氏の相手が産経と朝日の記者だ。

 メディアと権力のなれ合いだ。

 安倍支持派と反安倍派のなれ合いだ。

 こうなればメディアもこの問題を引きずりたくない。

 だから、一罰百戒のたとえのごとく、黒川マージャンを責めて、あとは静かにしようと言う事になる。

 もちろん、そうさせてはいけない。

 黒川辞任が安倍暴政の終わりの始まりにしなければいけない。

 これまでの検察が、警察、司法と結託してうやむやにしてきたあらゆる不正、つまり、森友疑惑、加計疑惑、伊藤詩織さん暴行事件、桜を見る会疑惑など、あらゆる権力犯罪を再調査しなければいけない。

 しかし、そんな事をすれば政治がストップする。

 国民のためにならない。

 どうすればいいか。

 それは安倍首相の辞任にふさわしい森友学園疑惑の一点に絞り、その追及を権力者の犯罪の一罰百戒にするのだ。

 ネタはある。

 5月16日の毎日新聞が、森友学園に国有地を売却した事に関するあらたな動きを報じていた。

 すなわち、大阪不動産鑑定士協会の第三者委員会が14日、あらたな調査報告書を発表したというのだ。

 そして、その報告書の中で、鑑定士が、ゴミの撤去費は財務局の推測に基づくものが含まれ、財務局の売却価格の決定に利用された、と指摘したというのだ。

 いうまでもなく、森友学園への国有地売却価格が、土地評価額9億5600万円から、地中のごみ撤去費用約8億2000万円を差し引いた1億3400万円になったことの適否が、森友疑惑の発端であり、原点だった。

 今度の報告者は、あらためて鑑定士側が、財務局に利用されたと告白したわけだ。

 野党はもう一度、原点に立ち返って再調査を求めるべきだ。

 今度こそ国民は白黒つけろと迫るだろう。

 今度こそ安倍首相は辞めざるを得ない。

 やはり安倍首相の辞任は森友疑惑がふさわしい。

 それこそが一罰百戒だ。

 それこそがなくなった財務局職員夫人の求めていることだ。

 はたして、「赤木夫人を応援しよう」というハッシュタグのツウィ―トが、黒川辞めろの後に、もっと大きな形で沸き上がるだろうか(了)

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