急きょ決まった、ひとり一律10万円の現金支給は、きょうの一面トップのニュースになるはずだった。
ところが、同じタイミングで突然、安倍首相は緊急事態宣言を全国に拡大した。
そして、そのニュースが号外ものなって、きょうの各紙の一面トップを飾った。
確かに緊急事態宣言の全国拡大はビッグニュースだ。
しかし、なぜこのタイミングなのか。
自粛の硬化は徐々に表れているし、医療崩壊も今に始まった事ではない。
どうせ全国に拡大するのなら、わずか9日前だったから、あの時一度に宣言することも出来たはずだ。
連休を前にして人の移動をさらに規制する必要があるのなら、もう少し待てたはずだ。
このタイミングで一気に全国に拡大するほど深刻な事態になったとはどう考えても思えない。
なぜ同じタイミングなのか。
そう思っていたら、きょう4月17日の朝日新聞が見事に書いていたのを見つけた。
「・・・首相の(緊急事態宣言の全国拡大についての)政治決断の背後に見え隠れするのは、公明党から圧力を受けて余儀なくされた現金給付をめぐる政策変更だ。首相はこの日、緊急経済対策の『目玉』だった所得が減収する世帯向けに30万円を給付する案に変えて、新たに全国民一律に一人あたり10万円を給付することを決定した。
政権幹部は・・・緊急事態宣言の拡大を、一律10万円給付への政策変更の『口実』にしたと見る・・・」
つまり、宣言を全国に拡大すれば当然補正予算の組み替えが筆意用になって来る。
公明党に言われて1律10万円に変更し、そのために補正予算の組み替えをさせられるというのでは格好がつかないというわけだ。
やはり何かあると思ったらそういう事だったのだ。
1律10万円のドタバタ劇を隠すための緊急事態宣言の全国拡大だったということだ。
それなら合点がいく(了)
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