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施政方針演説での台湾言及が事前に台湾に伝わっていた衝撃

 きょう2月3日の各紙を見て、私が一番注目したのは、何と言っても産経新聞のスクープ記事だ。

 すなわち、1月20日に行われた安倍首相の施政方針演説の中で安倍首相は台湾に言及したことがあった。

 日本と外交関係のない台湾が施政方針演説に登場したのは2006年の小泉純一郎以来だと当時報道されていた。

 そして、それを見た台湾の蔡英文総統は、日本の国会で台湾と言う言葉が大きな拍手を浴びたのは実にうれしい、などと自身のツイッターで語ったと報道された。

 しかもその時は、台湾総統選挙が行われ蔡英文総統が圧勝した直後だ。

 中国と台湾の関係が最も微妙な時だった。

 そんな時に安倍首相がわざわざ施政方針演説で台湾に言及したのだ。

 習近平主席に喧嘩を売っているようなものだ。

 当時の私はそう思った。

 ところがそれにはおまけがついていた。

 事前にその事が台湾に伝わっていたというのだ。

 そう、きょうの産経新聞が報じたのだ。

 もちろん日本政府が台湾に伝えていたとは書いていない。

 国会で拍手をしたような台湾派の自民党議員が非公式に伝えていたのかもしれない。

 しかし、こんな産経新聞のスクープ記事が出ると言う事は、その事をバラシタ者がいると言う事だ。

 中国側に知られてもいいということだ。

 私はこの産経の記事を読んだ時、「台湾当局に事前に伝わっていた」というくだりは、「中国当局に事前に伝わっていた」、の間違いではないかと思ったほどだ。

 つまり、台湾に言及しますが、これは決して「一つの中国」に反対するものではありません、あくまでもオリンピックの開催国の立場から、ホストタウンの立場を代弁したものです」、そう事前に釈明したのかと思った。

 それならわかる。

 しかし、何度読んでも台湾に事前通報している事になっている。

 どこまで安倍首相は習近平主席に対して強気なのか。

 そう言えば、発売中の情報月刊誌「テーミス」の新聞広告には、習近平主席の国賓訪日の際に、安倍首相は習近平主席にともに靖国参拝をしようと誘う秘策が検討されているとなっていた。

 ここまでくればもうほとんど冗談だ。

 しかし最近の米中対立の激化と、安倍首相の対米従属ぶりの激化は、あながち冗談とは思えないから不思議だ。

 果たして習近平主席はどういう目算で4月6日に国賓訪日するつもりなのか。

 国賓訪日の際に、安倍首相とどういう内容の第五の文書を合意するのだろうか。

 それともコロナウイルスが沈静化しない事を理由に国賓訪日のドタキャンがあるのか。

 いまや私の最大の外交関心事は習近平主席の国賓訪日である(了)

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