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日米貿易協定の発効と同時に始まるサービス貿易交渉

 きょうの各紙が一斉に報じた。

 日米貿易協定が日本の国会で承認されたのを受け、米通商代表部(USTR)は4日、トランプ大統領が協定の内容を実行に移す文書に署名すると発表したと。

 両国が国内手続きを完了すれば日米貿易協定は来年1月1日から発効するのである。

 すべては安倍首相がトランプ大統領に約束した時に決まったスケジュールだ。

 そのスケジュール通りに安倍首相は動いたのだ。

 そこまでは皆が知っている。

 しかし、それが終わりではない。

 むしろ、それが始まりなのだ。

 ライトハイザー代表は声明で同時に次のように発表した。

 「両国政府は、より幅広い分野の協定交渉入りに向けた協議を来年の早い時期に始める」と

 これはサービス分野などを含む第二弾交渉を始めるということだ。

 いったん二国間協定を結んでしまった日本だ。

 もはや逃げる事は出来ない。

 これこそが日米二国間協定の怖さだ。

 GATTやWTOなどの多国間協定で交渉を行う限り逃げ場はある。

 米国の不当な要求を日本一人がはねつけなくても、皆がはねつけてくれる。

 各国間の利害が錯綜するから日本だけが攻められる事にはならない。

 ところが二国間交渉は違う。

 ましてやその相手は米国だ。

 米国と二国間協定をいったん結んでしまったら、あとはどんどんと米国の要求を飲まされることになる。

 しかも、貿易分野だけにとどまらない。

 あらゆる分野で米国は対日要求を求めて来る。

 そして日米貿易協定を結んでしまった以上、もはや日本は交渉を拒否できないのだ。

 日米貿易協定の恐ろしさはここにある。

 日本は引き返す事のできない大きな誤りをおかしてしまった。

 私が日米貿易協定を第二の安保条約と呼ぶのはそういう意味である(了)

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