首脳宣言を最初からあきらめた今度のサミットなど誰も関心はなかった。
それよりも、安倍首相とトランプ大統領の日米貿易交渉がどうなるのかのほうがはるかに重要だった。
ところがその日米貿易交渉がどうなったかわからない。
すべては9月の国連総会における首脳会談で決まるという。
それまでは何もわからないのだ。
しかし、ひとつだけはっきりしたことがある。
それは、突如として日米貿易合意の主役に躍り出た、米国産トウモロコシの輸入に関する合意だ。
トウモロコシなど、これまでの報道では誰も書かなかった。
そんな交渉が行われていたとは誰も知らなかった。
しかし、このトウモロコシ合意こそトランプ大統領がもっとも喜んで発表した合意だ。
なぜか。
それは中国との交渉でうまくいかなかったものを日本がすべて買い取ってくれたからだ。
これで、トランプ大統領は再選に不可欠なトウモロコシ生産州(オハイオ、ウィスコンシンなど)の票を稼げる。
報道によれば、米国のトウモロコシ輸出のほとんどすべてを日本が購入するという。
そんな需要が日本にあるのか。
安倍首相は害虫被害でトウモロコシ飼料が不足するからだというが、これが真っ赤なウソであることはばれている。
余ることがわかって輸入するのだ。
余れば開発途上国の援助に回せばいいという。
そんな余剰トウモロコシを、輸入する業者に多額の補助金(税金)まで与えて購入するというのである。
これは貿易交渉でもなんでもない。
トランプ大統領の再選に向けた一方的な選挙支援だ。
安倍首相の対トランプ大統領従属政策も、ここまでくれば笑い話だ。
しかし、我々は笑い飛ばすしかないが、政治はそれを許してはいけない。
野党は来るべき国会で、このトウモロコシ合意の税金の無駄遣いを徹底追及しなければいけない。
これ以上安倍首相のウソつき放題を許してはいけないのである(了)
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