いまの国際情勢は、米国、中国、ロシアが軍事覇権を巡ってどんどんと対立を深めているごとくだ。
明らかに歴史の流れに逆行している。
その最大の責任はどの国にあるのか。
いうまでもなく世界最大の軍事覇権国である米国だ。
そして米国には人類に核兵器を使った唯一の国という最大の責任がある。
その核兵器の禁止について、8月2日に歴史に逆行する大きな動きが始まる。
冷戦を終結させ、核軍縮の流れをつくった米ロ間の「中距離核戦力(IFN)廃棄条約」がいよいよ失効するのだ。
それを言い出したのはトランプの米国である。
この条約が失効すれば、軍縮の取り組みは逆行し、米ロに中国を加えた3大国の核・ミサイル開発競争の激化は必至だ。
すべての責任は最大の核兵器保有国である米国にある。
その米国が、またもやとんでもない事をしようとしている。
きのう7月29日の東京新聞がスクープ報道した。
米軍は限定的な核兵器使用を想定した新指針をまとめていることがわかったというのだ。
その指針は米統合参謀本部が6月11日付でまとめたものだという。
その中には、「陸上部隊や特殊作戦部隊は放射線環境下でも、すべての作戦を遂行する能力を保持しなければならない」という箇所があるという。
驚くべきことだ。
「より使いやすい核」という名の小型核兵器を米国が開発している事は知っていたが、それを使って放射能汚染が起きることを前提に、その中で戦い続けると言っているのである。
これが米国だ。
人類の敵だ。
ロシアや中国の軍事覇権をはるかにしのぐ軍事覇権ぶりだ。
そんな米国と軍事同盟を深める日本。
やはり日米安保条約はなくさなければいけない(了)
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