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「同日選の可能性が高まった」とする佐藤優の根拠

 無いだろうと思っていた同日選挙が、ここにきて急に同日選はあると私が思うようになった理由は昨日のメルマガで書いた。

 私の理由は破れかかぶれ解散だ。

 つまり、解散に打って出る立派な大義は、もはや今の安倍首相にはなくなった。

 そのかわり、日本を取り巻く状況はますます国難とも思えるほど深刻になりつつある。

 この国難を乗り切るのは自公政権しかない。

 共産党と共闘するような野党に任せていいのか。

 そう叫んで、安倍首相は信を問うつもりだ。

 そう書いた。

 自分で国難をつくっておきながら、それを乗り切れるのは自分しかいないとは、よくも厚かましく言えたものだが、その厚かましさが安倍首相の身上だ。

 だから同日選の可能性は高まったと私は書いた。

 そうしたら、今日発売のアサヒ芸能(6月13日号)で佐藤優が書いた。

 やはり同日選挙の可能性が高まったと思うと書いている。

 しかし、その理由は、私の破れかぶれ解散とは違う。

 その理由はこうだ。

 トランプ国賓来日の時、安倍首相は拉致問題でトランプ大統領と意気投合した。

 すなわち、トランプ大統領は、金正恩といえども軍幹部や核兵器開発専門家を前にして、全面的核廃絶をいますぐ飲むことは出来ないことを知っている。

 つまり段階的核廃絶しかないと思っている。

 交渉には時間がかかるのだ。

 しかし大統領再選は見えきた。

 つまり2024年11月の次々回の大統領選までに北朝鮮を非核化させればいいのだ。

 だから安倍首相にも、それまで首相をやれ、金正恩委員長と早い段階で首脳会談を行って自分と一緒に北朝鮮を段階的に非核化させよう、そう持ちかけたに違いないと佐藤優は言ってるのだ。

 だから安倍首相は衆参同日選に打って出て、勝って、何としてでも4選を目指すしかない。

 幸いにも自民党内に敵はいない。

 なによりも野党はますます共闘が難しくなっている。

 なにしろ、枝野立憲民主党代表にとって、今度の選挙の目的が、安倍政権打倒ではなく、国民民主党を潰す事にある。

 つまり、野党第一党の地位を築くことを最優先している。

 それを知っている安倍首相だから、同日選に打って出ない手はない。

 以上が佐藤優の「同日選の可能性が高まった」とする根拠だ。

 なるほど。

 どうりで安倍首相が拉致問題につい、長期戦の構えを見せ始めたのも頷ける。

 安倍首相にとって今度のトランプ国賓訪日の最大の成果は、お互いに選挙に勝って2024年11月までに北朝鮮の非核化で共闘しようと意気投合したことだ。

 そう佐藤優は言っているのである。

 そしてそんな安倍延命に手を貸すA級戦犯は枝野立憲民主党代表である(了)

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