トランプ国賓訪日が終ったきょう5月29日の日経新聞の社説を見て驚いた。
その社説は、トランプ訪日の最大の成果は「日米の友好関係はかつてなく緊密」であると宣言した事だったと書いている。
そして、中国の海洋進出などによって国際情勢は極めて不安定になっているので、日米が世界の安全保障の基軸を担うべきだと書いている。
まるで今度のトランプ国賓訪日の裏にあるトランプ大統領と安倍首相の思惑通りの社説だ。
しかもそれだけではない。
トランプ大統領は気まぐれだから不安定だ。
日米が中核となり。価値観を共有する国とのネットワークを築くことは、世界の多くの安保のプロに支持されている。
だから、政治の気まぐれが入る余地はない。
そう書いたうえで、こう締めくくっている。
「政治の気まぐれが入る余地は本来、ほとんどないはずだ。誰が首脳でも揺ぎ無い日米同盟を築きたい」と。
この社説は、米国との関係がよければ、その他の国との関係などどうでもいい、と言ったあの小泉元首相を彷彿させる迷社説である。
しかも、日本最大の大手経済専門紙がここまで日米同盟礼賛の記事を書いたのだ。
この社説と同じ考えの人が経済界の多数なら、新党憲法9条は彼らに広がらない。
しかし、よく考えたほうがいい。
日米同盟とは日米軍事同盟のことだ。
そして米国と軍事同盟を続ける限り、日本は対米従属から逃れる事は出来ない。
日本に外交は不要になる。
そんなことが正しいはずがない。
日経の社説は間違っているのだ。
世論がそのことに気づくようになるまで、新党憲法9条の必要性を訴え続けていく(了)
Comment On Facebook