伊藤忠商事の社員が約一年にわたって中国に拘束されていることが14日にわかったという衝撃的なニュースが飛び込んできた。
ついにここまで来たかという思いだ。
伊藤忠商事はただの日本企業ではない。
日本を代表する大手商社だ。
日本を代表するような大手企業は慎重なはずだ。
スパイ容疑で捕まるような下手な真似をするとは思えない。
しかも伊藤忠商事と言えば中国との関係が長年にわたって緊密な商社だ。
その商社の社員が一年も前からスパイ容疑で捕まっていたというのだ。
こんなことが放置されれば、日本の企業は皆中国との関係をしり込みする。
早急に手を打つべきだ。
ところが安倍政権は他の報人のスパイ容疑もそうだが、今度も強く中国と交渉する気配はない。
水面下で動いているようにも思えない。
安倍政権では習近平政権と信頼関係が築けていないからだ。
いまこそ丹羽宇一郎元駐中国大使が動くべきだ。
そしてその理由は十分ある。
ついこの前まで丹羽宇一郎氏は、駐中国大使を務めていた。
おまけに丹羽宇一郎氏は伊藤忠商事の社長をしていた人物だ。
自らの会社の社員がスパイ活動をしていなかった事を証言できる立場にある。
私の経験から言えば、その国に駐在した大使がその国と日本の関係強化に役立つ仕事をしていたら、大使を辞めた後も、その国との関係は良好であり続ける。
つまり丹羽宇一郎大使は中国と本音で話しあえる関係を維持しているはずだ。
これけ条件がそろっているのだ。
丹羽宇一郎大使はいまこそ中国に飛んで、伊藤忠商事の救出の為に動くべきだ。
そして、丹羽宇一郎氏を、外務官僚をさしおいてまで政治任命した民主党政権の連中は、いまこそ丹羽宇一郎氏に頼んで、安倍外交ではまねの出来ない、野党外交を行うべきだ。
ところが、丹羽宇一郎氏も民主党の幹部連中も、まるで動こうとしない。
伊藤忠商事の社員スパイ容疑事件が教えてくれたこと。
それは、丹羽宇一郎氏は駐中国大使として中国に評価されるような仕事していなかったということだ。
そして当時の民主党政権は、まるで中国との信頼関係が築けていなかったという事である。
野党が、ここまで行き詰った安倍外交を、いつまでたっても追及できないはずである(了)
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