きのう12月17日の毎日新聞が教えてくれた。
「クリアリングハウス」という情報公開を求めるNPO法人がイラク
戦争に関する検証報告書の開示を求めている訴訟で、東京地裁は請求を
棄却したという。
その棄却した理由のひとつが、「他国との信頼関係が損なわれるおそ
れがあるから」だと言う。
これには笑ってしまった。
裁判官に、何が他国との信頼関係に当たるかなど、わかるはずがない。
これは外務省の言い訳をそのま代弁しただけだ。
そして、その外務省が嘘をついている。
私はイラク戦争の時にはまだ外務省にいたからよく知っている。
当時の外務省には、イラク戦争に関して他国から受けたまともな情報
はほとんどなかった。
皆無といっていいぐらいだ。
情報がない以上、他国との関係が損なわれることなどありえない。
外務省が隠そうとしているのは、他国から受けた情報ではない。
知られたらまずい、日本政府部内における嘘やごまかしなのである。
それを隠し続けようとするから、いつまでたっても外務省はまともな
外交が出来ないのである。
外務省はすべてを公開し、国民に詫びて再出発するしかない(了)
Comment On Facebook