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憲法9条それは希望

防弾少年隊の原爆Tシャツ問題をやり過ごした日本の絶望さ

 すこし前の事だが、どうしても書いておかなければいけない事がある。

 それは、韓国のホップグループBTS(防弾少年団)が原爆投下時の模様を印刷したTシャツを着ていたという問題だ。

 本来は、唯一の被爆国である日本こそ、この行動だけは許せないと、世界に向かって大声を上げるべきだった。

 そこまで私が原爆投下に反発するのは、NHKのBSスペシャルが放映した「悪魔の兵器はこうしてつくられたー米科学者の闇」を見たからだ。

 このドキュメンタリーを見た者なら、原爆を開発したのみならず、それを人間の頭上に実験投下した米国を、決して許せないはずだ。

 このドキュメンタリーを見た者なら、唯一の被爆国である日本は、少しでも原発を容認したり、茶化したりする者を、決して許せないはずだ。

 それは日本のためだけではない。

 世界の人類のために、唯一の被爆国である日本が率先して原発反対の声を上げなければいけないのだ。

 ところが、BTSの原爆投下シャツ問題について、日本は沈黙したまま、やり過ごしてしまった。

 なぜだろう。

 やはり、その最大の理由は、安倍政権が米国の核の傘を最優先し、国連の核廃絶禁止条約採択に反対したからだ。

 そんな日本が、防弾少年隊の原爆Tシャツごときで大騒ぎしても、何を言っているんだという事になる。

 そして日本の野党である。

 安倍政権を批判する事には熱心であっても、外国の間違った言動に日本を代表して抗議する事には不熱心なのだ。

 ましてや韓国叩きと受け止められることには消極的なのだ。

 かくしてこの事件はやり過ごされてしまった。

 しかし原爆投下問題だけは決して許してはいけない。

 ユダヤ人はナチスの犯罪を決して許さない。

 BTS(防弾少年隊)のもうひとつの軽率な行為、すなわちナチス容認を思わせる服装にすかさず批判し、謝罪に追い込んだ。

 日本人は、原爆投下に関しては、ユダヤ人に学ぶべきである(了)

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