1万5000頁近くもの膨大なイラク日報を、安倍政権がかくも早く「全面公開」に踏み切ったのは驚きだった。
しかし、それでも公開された中には黒塗りの箇所が随所に見られた。
この期に及んでまだ隠そうとしているのか。
そう思っていたら、それどころではなかった。
きょう4月18日の朝日、毎日、東京がこぞって報じた。
サマワの情勢が最も悪化した2004年春―2005年初めの大半が公開日報からすっぽり欠落しているというのだ。
東京新聞に至っては、「廃棄された可能性が大きい」とまで書いている。
やはり裏があったのだ。
肝心なところは隠しているのだ。
イラク日報の全面公開は真っ赤なウソだったということだ。
鉄は熱いうちに打て、である。
この欠落したイラク日報問題を今すぐに追及しなければ、1万5000頁という膨大さにごまかされ、イラク日報問題は何の意味もなく、終わりにさせられる。
今度こそ、イラク戦争の検証と言う歴史的作業が日本では永久に封印されてしまう。
残念ながら今の野党には、このイラク日報問題の正しい追及は出来ないだろう。
その能力もやる気も私にはまったく感じられないからだ。
また一つ、安倍首相は難題を乗り切ろうとしている(了)
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