きょう11月2日の読売新聞を見て驚いた。
安倍首相の所信表明演説が行われるのは11月17日であるという。
各党の代表質問は11月20-22日だという。
こんな間延びした国会があるというのか。
トランプ大統領の来日が終わり、その後に続く安倍首相の外遊がすべて終わってから、おもむろに国会審議が開かれるのだ。
よくも野党はこんな日程を許したものだ。
今度の特別国会を首相の指名だけで終わらせなかった。
所信表明演説をさせることを勝ち取った。
12月9日までの39日間の異例の長期特別国会を認めさせた。
もし辻元清美ら野党の国会対策委員長がそう考えて許したのなら噴飯物だ。
これでは、国会が始まるのは事実上11月下旬からとなる。
始まった途端に会期末となる。
それよりも何よりも、なぜトランプ大統領の来日前に、トランプ大統領来日の目的、意義について、野党は国民の前で追及しないのか。
今度のトランプ大統領の来日目的は、北朝鮮に対する圧力強化で一致すると言われて来た。
対中国包囲網の強化だと言われて来た。
それらのための日米同盟のさらなる強化だと言われて来た。
恐らくそのシナリオで終わる。
しかし、最近の国際情勢を見ると、それらがもはや完全にピント外れになるおそれが出て来た。
ついに韓国の文在寅大統領が、11月1日の国会施政方針演説で、韓国への事前協議なくしては米国の軍事同盟はあり得ないと言い出した。
これは物凄い発言だ。
在日米軍のみならず、日本の自衛隊の指揮権まで米軍に握られている日本とは大違いだ。
日米韓軍事同盟へのけん制だ。
この韓国の変わり身は、もちろん中韓の急接近と無縁ではない。
そして、この事は、トランプ大統領が習近平主席と北朝鮮危機回避の方向で何らかの合意を進めていることと無縁ではない。
日本は蚊帳の外なのか。
あるいはトランプ大統領が日本と中国・韓国に対し、二枚舌を使いわけているのか。
その事を安倍首相は認識しているのか。
安倍首相はトランプ大統領との首脳会談にどう臨むのか。
トランプ大統領と天皇陛下の会談でどのような話を期待するのか。
天皇陛下との話し合いについて、トランプ大統領にどういう話しをして欲しい、あるいはどういう話しを避けてほしい、その事について何か助言しているのか、もししていないならぶっつけ本番でトランプ大統領が天皇陛下を困らせる不規則発言をしたら、どう責任を取るのか。
野党がいま安倍首相に質すべき外交問題は山ほどある。
そのような質問を、トランプ来日前に一切することなく、すべてが終ってから国会審議を始める。
こんな外交音痴の野党だから安倍首相に勝てないのだ。
質問時間を増やせと要求するのもいい。
しかし、その前に、意味ある質問が出来る野党に生まれ変わらなければいけないのである(了)
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