新党憲法9条

憲法9条それは希望

明治維新、太平洋戦争敗北、そして平成の国難を考える

 今度の選挙で私が事務所を構えたのは日野市であり新選組ゆかりの地
だ。

 その事もあって、私は選挙演説の後に、毎日のように新選組が暗躍し
た明治維新前後の日本の混迷期の歴史を振り返ってみた。

 何事もそうであるが、知っているようで知らない事が圧倒的に多い。

 日本の近代化の歴史は複雑で、その解釈も定まっていない。

 私は大胆にこう決意づけた。

 日本の近代化は、ペルーの砲艦圧力に屈した不平等条約の改定交渉か
ら始まったのだ。

 勝てないと思った徳川幕府が、それまで押さえつけていた全国の諸藩
の力をあげて立ち向かおうとしたことから始まった。

 そして、尊王攘夷がいつしか尊王討幕になり、外国と戦っていたはず
の薩長が外国の力を借りて討幕に成功し、近代国家の中心となる。

 その過程で、切り捨てられた諸藩の下級武士たちが決起し、内戦が起
こり、やはり外国の軍事力に頼った勢力が勝ち、近代化を担う。

 その裏で、錦の御旗として利用されたのが朝廷だった。

 武士たちの武力による近代化は、富国強兵となってやはり最後は米国
と衝突しそして敗れる。

 そして、その責任者たちは、一転して米国に従属し、米国に守られな
がら、政権を維持しつづけてきた。

 そこには本当の意味での民主革命はない。

 平成の維新は、国民であるところの人民が、対米自立した自らの政府
をつくらなければいけない。

 その錦の御旗こそ、憲法9条なのだ。

 今上天皇は、あのお言葉で、それを訴えられたのではないか。

 憲法9条を後ろ盾にして人民革命を起こすべきだと訴えられたのでは
ないか。

 いまの政党、政治家は誰一人としてその事に気づいていない。

 憲法9条を国是として平和国家として世界とともに共生する。

 そういう日本をつくることこそ、本物の維新であり、平成の維新に違
いない。

 それはとりもなおさず、新党憲法9条なるものを、この国の政治の中
に誕生させることである。

 私は今度の選挙でそのことを十分問題提起した。

 私は選挙後はしばらくは動かない。

 乱交必至の政局をしばらくは静観しようと思っている。

 人民革命を起こす真の政治家が出てくるのか、それとも、そのような
人物が不在のまま、日米軍事同盟という名の対米従属が続くのか、私は、それを見届けてみようと思う(了)

 

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  1. princeofwales1941

    米国は自衛隊が米軍主導の戦争の戦争行為に参加することを要求しています。丁度、ベトナム戦争当時の韓国軍の様な役割でしょうか。米国人兵士の死に対して米国世論は寛容では無いので、代わりに日本人の若者に戦死してもらうということではないかと思っています。
    天木さんはあまり指摘されませんが、日本はかつてそのような国でした。日清戦争と日露戦争は間違いなく米英両国の支援の元に行われています。そして、日露戦争の講和と同時期に締結されたハリマン協定は南満州鉄道の日米共同経営を行うこととなっていました。当時の日米の国力の格差を考えると、事実上南満州鉄道はハリマン財閥の経営となり、インドにおける東インド会社のような存在となって満州は米国の植民地に転落する危険が高かったと思われます。その後中国全土・東シベリアも米国や英国に完全に植民地化されれば、用済みの日本は処分されて終わりです。
    1755-63のフレンチ・インディアン戦争では米国先住民は英国側とフランス側に分かれて戦いました。勝利した英国側についた先住民はその後米英が北米大陸を完全支配すると迫害・虐殺・追放されて、砂漠の中の居留地などに細々と生き残っているだけです。ハリマン協定を結んでいれば日本もこうなる危険があったのです。それを危惧したが故に、小村寿太郎はハリマン協定を破棄したのでしょう。

    ハリマン協定破棄の後、軍事大国日本は米英との対立を深め、太平洋戦争に至ります。敗戦後はその役割を北朝鮮が引き継いでいるかのようにも見えます。重要なことは、ハリマン協定破棄後の日本は、米英らによるアジア植民地化戦争には協力しないことを国是にしているのです。ベトナム戦争も朝鮮戦争もイラク・アフガン・シリアでの戦争も本質は植民地化戦争で、米英陣営でありながら日本は参戦していません。太平洋戦争で日本は米英らによるアジア植民地化を批判・妨害しています。

    小村寿太郎によるハリマン協定破棄は近代日本史の最も重大な転回点だと思います。小村寿太郎と同じく外交官である天木直人さんが現在選挙戦で訴えておられる憲法第9条も、ハリマン協定破棄後の日本の国是に関わるものです。改憲によって日本が米国、あるいは米英に要求されるのは朝鮮やその背後の中露との戦争であり、それはハリマン協定破棄前の日本に復帰することを意味すると思います。我々日本人が問われている問題は明治時代から変わっていない様に感じます。

  2. 憲法9条2項と自衛隊存立の矛盾。この問題に関し、自衛隊が創設される1950年代から続く神学論争。それにどれだけの時間と労力を費やされて来た事か。こうした背景に、米帝の御都合主義が、一番根っ子の部分としてある。そもそも、現憲法は、GHQマッカーサー草案をベースに急拵えされたものだ。当時の日本政府には国体護持しか頭になく、国務大臣松本烝治の松本政府案は大日本帝国憲法と殆ど変わらぬ代物だった。GHQとの間で何度か改正案が示されるものの、結局、日本政府には新憲法を創る能力なしと見極められ、マッカーサー三原則を中核とする現憲法がマッカーサー主導で制定される運びとなった。それがマック憲法とか押し付け憲法と言われるようになった所以だ。一応、最終段階での制定手続きは、戦後初の男女普通選挙で選ばれた議員で構成された議会での可決ではあったのだが、大日本帝国憲法下の帝国議会に於いてだった。更に、9条は、天皇制存置に対する極東委員会でのソ中などのアレルギー反応を抑える為の副産物として、即ち、日本の軍国主義復活を懸念する社会主義陣営への懐柔策として設けられた代物でもある。米帝は、対ソ戦略に大いに利用できる天皇制を、防共的に資本主義イデオローグの要として温存させた。また、天皇を神と崇める日本人に対し、占領政策が優位に展開できると見越しての存置でもあった。従って当時、あくまでも日米ともに、天皇制をどうするかが最重要事項であり、9条はその付随物であったのだ。だから1番目ではなく9番目の条文となっている。そしてその後、複雑化させる問題が極東で発生する。まず、1949年の中共建国であり、続いて起こる1950年の朝鮮戦争勃発である。それまで完全非武装要求を日本に強要していた米帝は、対日占領政策を転換せざるを得なくなった。東アジア極東地域における社会主義拡大の抑止力として、日本列島を防共の防波堤とするべく不沈空母化していく。米帝のご都合主義で武装化要求が自衛隊創設へと繋がった。そうしてその後長きに渡る、神学論争が連綿と繰り広げられて来た。もういい加減にしてほしい。天木さんも日本史講義で仰ってるように、此の国はペリー来航以来、150年以上に渡り、米帝の玩具にされ、弄ばれ続けて来ているのだ。馬鹿な安倍晋は許容できぬが、こうしたフラストレーションが募り続ける中で、改憲論が台頭し、上手くナショナリズムに扇動されてしまうのだ。米帝は、骨抜きに完全去勢された日本では、極東・東アジアの覇権が不安定となるので、ある程度の軍事力許容や沖縄への核持ち込み備蓄を水面下で画策して来た。マルタ会談で冷戦崩壊後、軍産複合体の生き残り戦略の中で、仮想敵が作り続けられた。イラク・フセインであり、アルカイーダ・ビンラディンだった。そしてイラク侵略戦が意図的に実行され、9.11後のテロ戦へと継続している。今、ISが掃討されようとしている中、仮想敵が金正恩の北朝鮮となり、トランプ安倍による対強硬路線が煽情されている。そうした状況下、改憲及び九条三項の加憲案が現実味を帯び、数日後の結果次第では、大きな転換点となるのは必至。こうなったら、旧共産党系の考えからすると、一見、矛盾し違和感を感ずる憲法九条と象徴天皇制を、コラボして同時に強弁するのは、大いなるストラテジーかもしれない。米帝の御都合主義で始まった矛盾を逆手に使い、米帝の「似非正義」の矛盾をいびり続ける事も可能だ。その為には、兎に角「憲法九条」となるのでしょう。天木さんが、レバノン大使として中東に赴き、血で血を洗うリアリズムを嫌と言うほど見せ付けられて来た、貴重な御経験から導き出された、それこそ米帝を相手にする際の究極技が、憲法9条と天皇陛下の「お言葉」の合わせ技なのでしょう。やっと理解出来たような気がして来ました。

  3. 今朝のニュースで、空自百里基地の戦闘機が炎上、幸いにも人的被害はなかったが、この機体は米国のファントムというF4である,
    米国では50年以上経っているので、2010年から中止になり、それらの機体が日本を入れた6各国に譲られている。
    主脚に損傷、この中古品が、どのくらいの価格かわからない。事故が多いのは、防衛大臣のコメント、北朝鮮や尖閣問題で忙しかった。

    防衛費予算5兆円ごえの予算の使い道、国会論議を注視すべきこと満載ですね。

  4. 天木さん、連日の選挙活動で、大変お疲れだろうと拝察いたします。昨日、一昨日と身の危険を感じる事があったと書かれてましたが、警察を呼ぶなりして然るべき対応策を講ずる必要もあるのではないでしょうか。命あっての物種ですよ。下らない選挙で身の危険を冒してまで、馬鹿な事をすることはないと思います。尤も貴方が強調される人民革命は、流血を伴うものではあるでしょうが、臨機応変さも政治には必要と考えます。天木さんが新選組などを取り上げ日本史の講義をされてますが、坂本龍馬を自身とダブらせておられる貴方は、ひょっとして新選組テロリストに狙われるのが怖いのではないですか。その恐怖心を何も恥じることはないと思いますよ。だって、薩長同盟コーディネーター役の坂本竜馬にしろ、何時も暗殺の危険に怯え、懐にピストルを隠し持ってたじゃないですか。天木さんも何らかの武器を所持しなければ、この先、命が幾つあっても足りないってことにならないですかね。やはり、スッポンポンの丸腰では、通常精神の持ち主なら恐怖心に耐えられずおかしくなっちゃいますよ。だから武装するんです。理論武装なんていう空回りではダメなんです。それが物理力です。国で言えば、対内的に「警察力」であり、対外的には「軍事力」です。新選組も「刀」という物理力を絶えず身に付けた、武装集団でした。だから当時、皆から恐れられ一目置かれたんです。考えてもみてください。帯刀していない新選組なんて、屁の突っ張りにもならない。更に、その刀が「タケミツ」だったら、或いは真剣を帯刀してても絶対に抜刀しないってことが分かっていれば、そんな奴等に対して畏怖の念を抱くことは絶対にないのです。近藤・土方・沖田らの面々も、幾ら試衛館天然理心流の剣客で腕に覚えありだろうが、只の百姓上がりの田舎侍にしか過ぎなかった。抜刀し真剣勝負で流血事件を繰り返す中、それなりに注目され歴史に名を残したんじゃないですか。真剣を帯刀しても抜刀できない物理力が、今の自衛隊です。憲法9条を命懸けで叫び続けるのなら、その二項において絶対的矛盾状態に陥り続けている自衛隊を廃棄しなければならないと、同時に叫び続けなければ嘘になります。日米安保廃棄よりこの事が先決です。卵が先か鶏が先かの話で埒が開きませんが、兎に角、此の国をこうした閉塞状況に追い込んでる米帝は決して許容できません。朝からこんな変なコメントになっちゃいましたか、新撰組発祥の地、日野で新選組のハッピでも着て、抗い続けてください。着ぐるみは暑苦しくなりますが、ハッピは防寒対策にもなりますしね。「暴漢」対策はくれぐれもお気をつけなさってください。洒落にもなりませんので。日本の片隅で応援しています。

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