発売中の週刊ポスト(9月29日号)に、安倍「火事場泥棒10・22解散総選挙」へ!、「自民3分の2大圧勝」の悪夢 という見出しの衝撃的な特集記事が掲載されている。
そこに書かれている要旨は次のごとくだ。
とても解散・総選挙どころではなかった安倍政権の支持率がここにきて急回復している。
その理由は民進党の自滅や小池新党の失速だ。
おまけに北朝鮮の連日のミサイル発射だ。
いまなら選挙に勝てる。
そう麻生氏と二階氏が安倍首相にささやき、反対する菅官房長官や逡巡する安倍首相との綱引きが続いてきたが、どうやらここにきて、側近、与党、官僚らが一丸となって解散に傾き、求心力の低下した安倍首相は逆らえなくなったと。
そうなると、野党は候補者擁立の準備が間に合わなくなり、自民党に代わる選択肢がなくなり、投票率は下がり、自公は得票率を大きく減らしながらも議席数はほぼ現状維持を保ち、改憲に必要な三分の二の勢力は確保してしまう状況が十分に予想されると。
それだけでも衝撃的であるが、自公勝利の後の日本の政治状況について書いている次の予測がさらに衝撃的だ。
週刊ポストの特集記事は次の言葉で締めくくられている。
すなわち、これまでの安倍首相の選挙の勝利は、まだ安倍政権に対する期待があった結果の勝利だった。
しかし、今度もし安倍首相が勝つとすれば、それは安倍首相が、勝てる、勝てるとおだてられて解散・総選挙を打たされ、加計疑惑や森友疑惑について「真摯な説明」や反省も何もしないまま、あれよあれよと圧勝してしてできる政権になる。
それは、この国に、「国民の支持なき巨大な与党」という、民主主義の前提を崩壊させる政治形態の誕生を意味する。
その時、ニッポン政府は最大の危機を迎えることになる、と。
このままでは、まさしくそういう政権になるに違いない。
かつて日本国民が経験した事のない荒涼たる政治風景である。
戦後70年余り続いたこれまでの日本の政治の行き着く先がこれだとしたら、一体これまでの政党、政治家は何だったのだろうか。(了)
何もしていなかった結果です。日本国民も含め。こうなったら、行き着くとこまで行くしかないでしょうね。そうです、何時か来た道をです。「この道」しか日本再生への処方箋が見出し得ないのが残念ですが。