きょう8月1日の朝日新聞に貴重な記事を見つけた。
それは皇室記者を長年務めている北野隆一記者が書いている「皇室と震災」という連載記事の19回「語り部」の記事だ。
2013年10月27日に熊本県水俣市を訪れ、水俣病患者らと会った時のエピソードである。
水俣病の被害者の代表が次のように訴えたという。
「日本は戦後復興をめざす中、水俣病という重大な過ちを起こしてしまいました。水俣病は日本の政策の中で起きた失敗だったと思います。水俣病は現在いろんな問題を残し、決して終わっていないことを両陛下に知っていただきたい・・・私は自分の水俣病被害を周りの人に知られないために必死で水俣病から逃げ続けました・・・やがて、私は自分が求めていた本当の幸せとは、隠し続けることではないと気づきました・・・正直に生きることがどれだけ人間にとって大切か思い知らされました」
その直後、天皇陛下は、その場で約1分間、即席であいさつの言葉を述べられたと言う。
まったく予定外の行動だったという。
「ほんとうにお気持ち、察するに余りあると思っています。やはり真実に生きるということができる社会を、みんなで作っていきたいものだと改めて思いました・・・今後の日本が、自分が正しくあることができる社会になっていく、そうなればと思っています」
この言葉の中に象徴天皇の神髄を見る思いだ。
それは取りも直さず憲法9条の神髄でもある。
新党憲法9条は、天皇が退位される前に何としてでもこの国の政治の中に実現しなくてはいけない政党である(了)
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