新党憲法9条

憲法9条それは希望

森田実さんには裏切られた思いだが批判する気にはなれない

 政治評論家の森田実さんと最後に会って話をしたのは、安倍首相が安保法を提案して強行しようとしていた時だったから、もう二年以上も前だ。

 それまで同じ考えで行動を共にしてきたが、その時、安保法を支持する公明党をほめるようになった森田さんに私は違和感をおぼえた。

 それでも電話で時々連絡を取り合って来たが、いつしか間遠になってしまった。

 日刊ゲンダイで安倍批判を繰り返す森田実さんを遠くで眺めるだけだった。

 そんな森田さんが私を驚かせたのは、二週間ほど前のテレビで二階幹事長と一緒にテレビに映ったのを見た時だ。

 安倍首相と会食した後の、メディアとの応対だった。

 その画像に私はわが目を疑った。

 そんなことがあるのか。

 しかし、それは本当だった。

 加計問題に関する予算委員会の模様を伝えるきょう7月25日の朝日新聞の記事の中に、次のようなくだりを見つけた。

 「・・・首相が自民党の竹下亘国対委員長に予算委出席の意向を伝えた今月13日、政治評論家の森田実氏らとの会食で、『やっぱりムキになってはいけなかった』と真っ先に口にしたという・・・」

 森田さんと安倍首相の会食の背景には、森田さんと公明党の緊密な関係があることは間違いないだろう。

 長い人生には(いや長くなくても)、裏切りはつきものだ。

 しかし、政治の世界ではことさらに裏切りが多く、そのたびに心が折れる思いをさせられてきた。

 政治などまともな者が関わるものではないと私が確信する理由だ。

 森田さん、あなたもですか、という思いだ。

 しかし、批判する気にはなれない。

 森田さんなりの事情があるのだろう。

 自分だけは人を裏切らなければいいのだ。

 その証としての新党憲法9条であると思っている(了)

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  1. 私は政治には興味はなく、人間の本質に興味があった。従って”人間”に関してはうるさい。心理学者の宮城音弥氏が日本人の性格を”ヒステリー性格”と結論した。その特徴は”変わり易さ”であり、その現象が大規模に現れたものとして、戦中戦後の文化人の”転向”を挙げている。世界的にも状況に応じて思想信条を変えた文化人政治家はチラホラいるが、これほど大規模に一斉に転向した例を見ることが出来るのは、日本人のヒステリー性格の基盤を抜きには考えられない。
    転向者の代表格の一人が清水幾太郎であるが、森田氏のコメントを毎日読んでいた時、彼が人生で最も敬愛する人物が清水幾太郎だと書いているのを読んで、我が目を疑った。しかし、調べてみると間違いなくあの転向者の清水幾太郎であった。
    アレは転向ではなかったとか、本人も「思想的発展」だとか言い訳しているが所詮、頭のいい人間がする”言い訳”なんである。日本人が思想や信念を状況に応じて変える人間を信用しないのと同様、これは世界でも同様である。”嘘つき”は欧米では人間として信用されない。彼らは自分の考えが自分の性格に支配されていることを知らない。
    この瞬間から私は森田氏を信用しなくなった。彼も清水氏と同じことをする可能性が大だからだ。そして予想通り、同じことをし始めた。
    彼は地方講演をよくする。訪れた地方の人たちに謝意を表するのは当然としても、その程度が異常だった。正直、誠実、紳士と淑女ばかりとベタほめしていた。遠路はるばる講演に来てくれた森田氏をもてなし、彼にいい顔を見せるのは当然である。これは日本人お得意の”営業笑い”であり、私は嫌いである。ところが森田氏にはそんな営業笑いが彼らの誠実さの表れと見えるらしい。致命的なのは公明党創価学会にも同じ見方で接していることである。公明党創価学会の幹部も会員も全員が正直、誠実、紳士淑女ぞろいだと事ある毎に書いている。創価と公明党の広告塔になってくれている森田氏に彼らが揉み手をしていい顔を見せるのは当然である。自分に見せる顔だけで判断する氏の単純さには呆れるほかない。
    嘗ては小泉純一郎のことを”正直で信頼できる人間”と評していた。竹中平蔵と一緒になって国民を騙したあの小泉を正直だと言った彼の観察眼の無さには呆れてしまう。
    彼は、清水幾太郎を人生の師と言った時点で彼の正体がばれてしまっている。
    最後になるが、彼は「平和」が大切で戦争は絶対ダメだと主張していた。戦死した兄の知らせを知った母が一晩中泣いて悲しんだと自身の体験を書いていた。しかし、公明党に魅入られてしまった彼は、公明党が平和の党から変質してしまったことにも気が付かないで相変わらず公明党の戦争賛同を擁護し続けている。本当に彼は”百害あって一利なし”の人間になってしまった。

    追記:実は天木氏にも人間判断の甘さがあるのを指摘しておきたい。前にも書いたが、あの、コマシャクレタ顔の”若狭勝”氏を評価しているからだ。天木氏は小池百合子氏や小泉進次郎氏にも好感を持ってるようだ。彼らの本当の心、正体を知らねばならない。自分の願望を彼らに一方的に託しても、裏切られ、がっかりするだけだ。

  2. 私も森田さんのファンで、森田さんの文章が好きでしたし、講演会での森田さんの語り口も大好きでした。三年くらい前に村山富市元首相の
    講演に天木さん・森田さんも同席されると聞き出かけたこともあります(その時天木さんはご病気でご欠席になりました)。
    最近はご高齢の為閉鎖されたと伺っていますが、以前は森田さんのホームページで毎日更新される時事評論を楽しみに読んでおりまして、その中で度々二階幹事長を称賛されご親交も深かったご様子だったので、今回の会談もおそらく二階幹事長つながりなんだろうと思います。
    共謀罪の国会審議の際、前代未聞の提灯演説をご披露された公明党の佐々木さやか議員についても以前称賛されておられたので、今回一連の騒動について森田さんはどんな事をおっしゃるんだろうと思ってました。二階の「落としてみるなら落としてみろ」発言や佐々木の馬鹿丸出しの演説は私にとっては政治家失格ではなく人間失格レベルだからです。しかし出て来たのは今回の都議選で堂々公明党の応援演説されるご様子ばかり、少し古い映像では民進党と共産党の野党共闘について野合と批判されてましたが、それなら自公連立政権こそ野合の最たるものではないかと。私も最近では日刊ゲンダイでの記事くらいでしかお見かけしてなかったんですが、さらに今回の安倍との会談後のコメントと、あまりの言行不一致ぶりに呆れ果てました。森田さんはこれまで古今東西の偉人の名言を引用されてましたが、ご自身を律することができないのなら、他人の事をとやかく言う資格はありません。政治評論家といってもレイプ魔の山口某と同等ではないでしょうか。先々週、愛知県の高校生たちが主催する「サマーフェスタ」でちょうど森田さんの講演と天木さんの講演があり、初めは行くつもりにしてたんですがその前日に会談のニュースがあり、あまりにも馬鹿にしてるので取りやめました。

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