来日した楊潔篪(ようけっち)中国国務委員(副首相級)が、岸田外相と会談し、安倍首相を表敬訪問した。
それを報じる各紙は、みな「日中関係改善へ交流強化で一致」(朝日)、「日中首脳会談来月にも」、「早期の日中韓サミットも確認」などと書いている。
そんな中で、ひとりきょうの産経新聞だけが厳しく書いた。
日中間の立場の違いが鮮明になったと。
北朝鮮への圧力についてもまるでひとごとのようだったと。
どちがら正しいか。
もちろん、産経新聞である。
そこが、同じ御用新聞でも産経新聞と読売新聞の違うところだ。
反ロ、反韓国・中国という社是に忠実な産経は、 北方領土問題でも拉致問題でも、そして日中関係でも、安倍首相がいい加減な外交をすれば、容赦なく批判する。
今度の楊潔篪国務委員と安倍首相の会談でも、頭をさげて日中関係の改善を急ぐ安倍首相に我慢ならないのだ。
産経新聞の記事が正しい事を河野洋平元自民党総裁、衆院議長が見事に教えてくれた。
きょう6月1日の毎日新聞が、きのう5月31日にアジア調査会で行われた河野洋平氏の講演について報じている。
その講演の中で河野洋平氏は、訪日中の楊潔篪(ようけっち)中国国務委員に5月30日に面会している。
そしてその面会の中で楊潔篪氏が河野氏にこう述べたと明かしている。
楊氏は「(日中関係は)政治的な相互信頼が構築されないと話は進まない」と語っていたと。
これほどはっきりした発言はない。
安倍首相が自らの歴史認識を改めない限り、安倍首相の下では中国との関係改善はあり得ないという事である(了)
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