新党憲法9条

憲法9条それは希望

見事に失敗して帰って来た安倍首相のトランプ・EU仲介外遊


 国会を欠席してまで安倍首相が欧州を外遊した理由は何か。

 それは、トランプと欧州首脳との橋渡しをするためだ。

 メディアはそう書いて安倍外遊の意義を報じた。

 ところが、最初の会談相手だったドイツのメルケル首相との首脳会談は、自由貿易の維持で一致したと報じられた。

 さては、安倍首相は一国主義を訴えるトランプ大統領を裏切って寝返りしたのか。

 そうではない。

 メルケル首相は会談後の記者会見で(トランプ大統領に関する)見方はそれぞれ違う、と語った。

 つまりメルケル首相を説得できなかったのだ。

 在任期間11年超のメルケル首相を、在任期間5年超の安倍首相が説得できなかったということは、欧州とトランプの橋渡しは安倍首相には出来なかったということだ。

 フランスのオランド大統領はもはや死に体で、まもなく行われる次の大統領が誰になるかですべてが決まる。

 最近では、優勢を伝えられてきた親トランプのルペンを、反トランプのマクロンが追い上げていると伝えられている。

 そのフランスとの首脳会談でも自由貿易維持で合意したと報じられた。

 議長国イタリアのジェンティロー二首相は在任3か月だ。

 そのイタリアの首脳会談でもやはり自由貿易一致で合意し、トランプとの橋渡しなど出来なかった。

 日本が指導力を取れる貿易分野でこれだから、難民問題で橋渡し役などできるはずがない。

 要するに、今度の外遊は、はじめから出来なことを出来ると宣伝して行われた不毛の外遊だったのだ。

 だから安倍首相はきのうこっそり帰国し、どのメディアもそれを報じなかった。

 国会は籠池喚問で大騒ぎだが、それが終わったら、野党は何のための外遊だったのか、厳しく追及しなければいけない。

 もし野党が追及しないなら、そんな無駄な外遊を認めてしまった自分たちの責任に跳ね返ってくるからだ。

 国会は馴れ合いの八百長である(了)

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