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昭恵夫人の喚問なしの幕引きはすべて茶番だ

 鈴木棟一と名乗る安倍擁護の政治評論家がいる。

 その鈴木氏がきのう(3月22日号)の夕刊フジの連載コラム「鈴木棟一の風雲永田町」で実に興味深い事を書いている。

 すなわち、実在するかしないかわからない「ベテラン記者」という名を借りて、みずからの本音を語っているのだ。

 安倍首相は、いきなり籠池氏を証人喚問したのは感情的に反応し過ぎたと。

 籠池氏は国会で昭恵夫人から寄付を受けたと言い募るだろう。

 それならそれでは昭恵夫人も呼ぼうということになる。

 水掛け論のまま籠池氏を詐欺罪などで追及すると国策捜査だという批判が出る。

 どっちに転んでも疑惑の解明にはならない。

 そう語っている。

 私が注目したのは、その後で、あくまでも自分の想像だと断りながら次のように語っているところだ。

 すなわち、籠池氏が嘘をついているか、昭恵夫人が事実関係を忘れているかどちらかだと。

 そして、昭恵夫人は何を忘れているのかというと、100万円は講演料だった、それを忘れているのではないか、と語っているのだ。

 つまり籠池氏が100万円の講演料を渡そうとしたら、昭恵夫人は、それは受け取れないから、かわりにそれを夫(安倍晋三)からの寄付としてください、と言ってそのまま籠池氏に返した、それを昭恵夫人が忘れている可能性が高いと語っているのだ。

 まさしくこれこそが誰もが考える推測であり、この推測は限りなく真実に近いに違いない。

 その100万円こそ、菅野完が世間に知らしめた郵便振り込み証なのだ。

 ベテラン記者は、昭恵夫人は忘れていると語っているが、そんなことを昭恵夫人が忘れるはずがない。

 語らないだけなのだ。

 だからこそ100万円の寄付の真相を明らかにするために、昭恵夫人の国会喚問は避けられないのだ。

 鈴木氏は最後にベテラン記者の次の言葉で締めくくっている。

 安倍首相の欠点の一つは何でも断言してしまうことだ。私や妻、事務所は一切関わっていない、もし関わっていれば首相も国会議員も辞めると答弁した。余裕なく何についても断言してしまうのは(安倍首相の)欠点の一つだと。

 語るの落ちるとはこの言葉だ。

 あの時そう言わなかったら、ばれても辞めずに逃げ切れるのにと言っているのだ。

 このベテラン記者の言葉はそのまま鈴木棟一記者の言葉に違いない(了)

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