スナク元財務相が英国の首相になりそうだ。
英国保守党はあの時スナク氏を選んでおけばよかったものを、対中国強硬を唱えたトラス氏に勝たせたからこんな迷走を世界にさらすことになった。
両親をインド人に持つスナク氏が英国の首相になることは象徴的だ。
なぜなら大英帝国の最大の植民地がインドだったからだ。
エリザベスの死が大英帝国の栄光の最後の象徴だったとすれば、スナク氏の首相就任はあたらな英国の象徴だ。
そして、次はアメリカである。
なぜアメリカと英国は習近平の中国にここまで敵対するのか。
それは、大英帝国にアヘン戦争を仕掛けられて、これ以上ない屈辱を味わった中国が、いまや自力で世界を動かす大国になったからだ。
もはや英国にそんな中国を阻止する資格も国力もない。
建国以来、すべてを武力で倒して世界一になった米国と組んで中国を抑えるしかない。
ツキジデスの罠に嵌ってしまった傲慢な米国が、そんな英国の誘いに乗って、時代遅れのアングロサクソン同盟に乗ったのだ。
しかし、その米国が習近平の中国に勝てそうもない。
いや、プーチンのロシアにも、金正恩の北朝鮮にも、ハメネイ師のイランにも勝てそうもない。
これが今の国際関係だ。
米中の対立は長期戦になるだろう。
しかし、来年2023年は、長期戦の帰趨が見えて来る分水嶺の年になるだろう。
ウクライナ戦争はもとより、朝鮮半島情勢も、中東情勢も、いくら何でも今のまま続くことはない。
何らかの変化が現れる。
米国が仕掛けた世界的分断が、本物の戦争に発展するのか、それとも米中による妥協の動きが出てくるのか。
いずれにしても、はっきりしている事は、どちらに転んでも、歴史に逆行するアングロサクソン支配の終焉となることは間違いない。
そして、アングロサクソンの植民地支配から自力で自立した中国やインドと違って、アングロサクソンに媚びてアングロサクソン支配に与しようと汲々として来た日本が、その存在価値を完全に失う事になる。
それが2023年だ。
そのことは、統一教会問題に明け暮れる日本の政治を見ていればよくわかる。
ひょっとしてこの統一教会問題の迷走は、米国が仕掛けた日本潰しではないのか。
どうでもいい事に政治の関心を集中させ、日本を決してアジア主義にさせない、アングロサクソン支配から逃さない、そういう事ではないのか。
そう思えてならない(了)
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