きょう7月20日の東京新聞が、韓国の北韓大学院大の梁茂進(ヤンムジン)という教授(北朝鮮政治)に、米朝会談の可能性についてインタビューをした記事を掲載した。
それを読んだ私は身震いするほどの興奮を覚えた。
彼は金与正党第一副部長が7月10日に出した談話をこう解説して見せている。
すなわち、談話では米朝首脳会談を「無益」としているが、「前段で米国の立場に変化がない限りとしており、言い換えれば、条件を飲めばいつでも応じるという意図を伝えたものだ」と言うのだ。
それでは、金与正氏の言う条件とは何か。
それを梁教授はズバリこう語っている。
「(北朝鮮の要求は)対北敵視政策の破棄、すなわち生存権と発展権の保証だ」と。
梁教授の言葉を借りれば、ここでいう生存権とは、体制保証や国交正常化、不可侵の約束などであり、発展権とは、結局は経済制裁の解除だという。
そして梁教授は北朝鮮の非核化の立場を、段階的非核化であるとして、こう解説して見せる。
「米国がまず敵視政策をひとつやめれば、寧辺(ニョンビョン)の核施設を廃棄し、さらに米国が次の措置を取れば、北朝鮮は別の核施設や大陸間弾道ミサイル(ICBM)を廃棄というように、非核化と相応措置をを交互にやていくだろう」と。
つまり北朝鮮は、段階的であるなら核を放棄する覚悟があると梁教授は言っているのである。
かつて米朝首脳会談が始まった時、私がこのメルマガでの書いた通りの見立てだ。
そして梁教授は大統領選前に米朝首脳会談が開かれる可能性を聞かれて、「現時点では60%程度とみている」と答えている。
これは低すぎる。
私なら80%、いやもっと高いと考える。
そう思って読み進めたら、60%程度であるとみていると語った後に続く梁教授の言葉を知って、私は身震いするほどの興奮を覚えた。
ここからが、このメルマガで私が言いたい事である。
梁教授は次のように続けたのだ。
「・・・ただ、(大統領)選挙前には開催できなくても、首脳会談の開催で合意したと打ち出すことも考えられる」と。
「そのためには米韓は8月の軍事合同演習を延期して土台をつくり、米朝両首脳が信頼を確認する親書を交わすのではないか」と。
この手があったのだ!
さすがの私もここまでは気づかなかった。
私がトランプ大統領なら、大統領選が最終段階に入ったベストタイミングを見計らって、来年の1月までに、つまり選挙の結果いかんにかかわらずトランプは来年1月まで大統領であるから、その間に米中首脳会談を行って、そこで北朝鮮の非核化と米朝国交正常化について合意した、と電撃的に公表するだろう。
そうすれば、世界が驚き、トランプ大統領の再選は間違いない。
どんなに大統領戦で劣勢であっても、一気に逆転する事ができる。
外国の力を借りて大統領にさせてもらうのは禁じ手だ。
しかし、この禁じ手だけは私は大いに歓迎する。
ちなみに、この梁茂進という教授は、昨年まで文在寅大統領直属の政策企画委員会委員を務めていたという。
水面下で彼の発言通り動いている可能性はある(了)
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