私がコロナ対策に関する国際的協力の動きがある事を書いたのは、4月26日のメルマガ第242号だった。
すなわち、その時、テドロスWHO事務局長がマクロン仏大統領やメルケル独首相らとテレビ会談し、コロナウィルスのワクチンや治療薬について共同開発を呼びかけたというニュースが流れた。
ところがそこに日本の名前が無かった。
米国と中国の名前が無いことは理解できた。
なぜなら米国と中国はし烈なまでにコロナ感染を巡って覇権争いの真っただ中にあるからだ。
米国に至ってはWHOを敵視し拠出金の引き上げまでやっている。
意地でも参加しないのはわかる。
しかし、日本が参加しない手はない。
なぜ参加しないのか。
米国に気兼ねしているならこれほど対米従属はない。
サウジアラビアでさえ参加しているとうのに、これではサウジ以下だ。
メディアは是非、このニュースの裏にある日本の不参加の背景について調査報道して欲しい。
こう私は4月26日のメルマガで書いた。
それから10日ほど経って、何のニュースもなかったが、きょう5月6日、突然各紙が報じた。
欧州連合が主導したコロナウィルスのワクチンや治療薬開発のテレビ会議が5月4日開かれたと。
日本を含めた約40の国や機関が参加して総額74億ユーロ(日本円約8560億円)の拠出表明があったと。
日本も参加したのだ。
主催者がWHOから欧州連合に巧みに変わっている。
これはマクロンやメルケルがテドロスと話し合ってそうしたのだろうか。
だから中国も参加しやすくなったのか。
大使級が出席したという。
安倍首相はビデオメッセージで参加したという。
どうせ参加するならリアルタイムで参加し、日本の存在感を強調すればよかったのに、やはり米国に気兼ねしたのだろうか。
いずれにしても、これで唯一不参加の主要国は米国だけになった。
感染者を一番多く出している米国がこんな後ろ向きでどうする。
本当に米国という国はダメな国になってしまったと思う。
トランプの米国が続く限り、そのうち国際社会が米国をボイコットする時が来るかもしれない。
その時こそ日本国民も気づくだろう。
これ以上対米従属を続けると日本も米国と一緒に心中することになると。
いまから、米国から自立すべき時に備えて周到な作業に取りかかってほうが日本のためだという事である(了)
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