今朝の各紙はまだまったく報じていないが、早朝のNHKニュースが大きなニュースを流した。
サンダースが大統領選から撤退表明したというのだ。
自らの動画で撤退表明をしているサンダースの姿が映し出されていた。
私はこの動画を見て間違いなく撤退表明したことを確認した。
サンダースの英断を歓迎する。
高齢ながら二度目の挑戦をし、しかも今度こそという手ごたえはあった。
スーパーチューズデーで思わぬ逆転を許したが、コロナ騒ぎがなかったらまだ頑張れたに違いない。
このタイミングで撤退表明するには大きな決断を要したに違いない。
しかし、これ以上、勝てない選挙戦を続けることは出来ない、今は民主党が結束する時だと訴える姿は潔い。
願わくば、サンダースの支援者たちがサンダースに従ってバイデン支持に回る事だ。
そして、願わくば、民主党は、候補者選びを8月まで延期するのではなく、サンダースの公式撤退発表を受けて、4月中にも民主党党大会を前倒しして、バイデンを指名することだ。
そうなれば、事実上の大統領選が始まる。
これまでは7月から本格化する米国大統領選だったが、いまから始まる。
そして11月まで、何かにつけてトランプか、バイデンか、になる。
もちろん、バイデンがトランプに勝てる保証はない。
しかし、いまから大統領選が始まれば、ことごとくトランプとバイデンの対比が報道され、米国民も世界も、選択しやすくなる。
トランプはますます過激になり、ボロを出しかねない。
そしてトランプの勝ち負けは、そのまま安倍首相の任期に直結する。
東京五輪の1年延期で、トランプが勝っても、負けても、安倍首相は来年の夏の東京五輪までは何があっても総理に留まることが決まった。
しかし、トランプ大統領が11月に勝てば、それに励まされて、安倍首相は、東京五輪後も辞めず、来年9月の総裁選までやる気満々になる。
状況次第では、4選を目指してトランプ大統領と一緒にあと4年頑張ると言い出しかねない。
最悪のシナリオだ。
その一方で、トランプ大統領が負ければ、その時点で、つまり今年の11月の時点で、やる気が一気になくなるに違いない。
来年7月の東京五輪が終われば総裁選を待たずに辞任する可能性が出て来る。
いや、コロナ危機次第では、東京五輪の再延期となり、その時点で引責辞任することになるかもしれない。
これを要するに、今年11月の大統領が日本の政治を決めるのだ。
トランプ敗北の可能性を作ってくれた、このタイミングでのサンダースの撤退表明を、果たしてメディアは、そして有識者たちは、これから、どう報道し、どう解説していくのだろうか。
米国大統領選から目が離せなくなった(了)
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