きのう1月19日、60年前の改定安保条約署名日にあわせて、政府は外務省の迎賓館(飯倉公館)で記念式典を開いた。
そこまではいい。
しかし、出席した顔ぶれを見て驚いた。
日本側は安倍首相をはじめとして麻生副総理、茂木外相、河野防衛相と、日本政府の主要閣僚のオンパレードだ。
しかし、米国の参加者は誰だったのか。
ヤング駐日臨時代理大使が代表となって挨拶をしている。
報道されるその他の米国側出席者で名前が紹介されているのは、岸信介首相と改定安保条約を締結したアイゼンハワー大統領の孫娘であるメアリーさんだけだ。
この非対称性はなんだ。
日米安保は100年先まで不滅だ、そう安倍首相が国民に向かって宣言するなら、なぜ安倍首相はトランプ大統領を呼ばなかったのか。
わざわざその日にあわせて来てくれと頼むのがはばかられるのなら、トランプ大統領の訪日に合わせて記念式典を開かなかったのか。
準備する時間は十分にあったはずだ。
そして、トランプ大統領の参加がどうしても難しければ、せめてペンス副大統領に参加を求めなかったのか。
それが無理でも、ポンぺオ国務長官やエスパー国防長官の参加を求めなかったのか。
彼らなら、しょっちゅう日本に来ているはずだ。
ところが、昨日の式典では、安倍首相の相手は米国を代表する駐日大使ですらない。
ヤング臨時代理大使だ。
安倍首相はトランプ大統領に強く要請しなかったのだろうか。
いくら何でも、この日までには、ハガティ―大使が去った後の後任大使を任命、派遣してくれと。
そして新任大使の参加の下で記念式典を開かせてほしいと。
そうでないと自分のメンツが立たないと。
そう頼まなかったのだろうか。
あるいは頼んでも聞いてもらえなかったのだろうか。
いずれにしても、日米安保60年を祝う記念式典に、安倍首相の相手が臨時代理大使であるとは、あまりにも情けない。
とても祝う気にはなれない(了)
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