新党憲法9条

憲法9条それは希望

故中村医師への叙勲決定は安倍弱体化のあらわれだ

 ここにきて、安倍、菅コンビは、ことごとく世論に迎合するような政策を取り始めた。

 私は、これは安倍弱体化のあらわれだと見ている。

 そもそも、桂太郎の任期を超えた時点でやる気がなくなった。

 総裁任期満了の2021年9月まで2年近くもある。

 そこまで総理を続ける気はしんどいと思うようになったのだ。

 しんどいと思うようになったらお終いだ。

 急速にやる気がなくなる。

 佐藤栄作首相を抜いて、単独政権、つまり、総理の座を投げ出して敵前逃亡をした汚名を挽回した今度の政権が、佐藤政権を抜く今年の8月まで総理を続ければいいのだ。

 ちょうど東京五輪も終わるころだ。

 後は後継者争いに任せればいいのだ。

 せいぜいあと1年の辛抱だ。

 ところが、思いもよらなかった「桜を見る会」の大騒ぎになった。

 「桜を見る会」が騒がれるのも意外だったが、ここまで世論が反発するのはもっと意外だった。

 このままでは8月まで持たないかもしれない。

 しかし、そこまではなんとか粘りたい。

 そこで、あらゆる政策で世論に迎合し、8月まで支持率を持たせようと、それを最優先する方向に舵を切ったのだ。

 中村医師叙勲の閣議決定もその表れだ。

 それだけではない。

 わざわざ官邸に遺族を招待して感謝状を贈るという。

 これは、五輪のパラリンピック選手団、危険を顧みずに人命救助に尽力した民間人、ノーベル賞受賞者らに贈呈される場合が多く、これら以外で贈呈するのは異例だという(12月24日毎日)

 だったら何で事件が起きた直後に国を挙げて弔わなかったのか。

 その時叙勲しなかったのか。

 どうせ遅れて叙勲するくらいなら、もう一度閣議を開いて、旭日小授章ではなく、いっそのこと大綬章にふんぱつすればいいのだ。

 もはや安倍首相は完全に弱気になっている。

 弱気になった安倍首相は安倍首相ではない。

 批判のし甲斐がない安倍首相など終わったも同然である(了)

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