これ以上ない平和のメッセージを残してフランシスコ教皇は離日した。
さすがにどのメディアも感動せざるを得なかったと見えて、これ以上ない平和のメッセージに対し、これ以上ない賛辞を送っている。
しかし、そもそもフランシスコ教皇の平和のメッセージとは相反する考えを持っているメディアや記者たちにとっては、その褒め言葉すら借り物の言葉になる。
ひどいものは、うその賛辞を書くものまで出てくる。
たとえばきょう11月27日の読売新聞の「核廃絶の訴えを共に広げたい」と題する社説だ。
その書き出しはこういう文章で始まっている。
「核廃絶や国際協調を求める重いメッセージが、被爆地から世界に発信された。日本の基本理念とも合致する・・・」
なにが「日本の基本理念と合致する」だ。
安倍政権の日本は米国の核抑止力を最優先し、米国の核の傘に身を置いて核廃絶に反対してきたのではなかったのか。
その安倍政権を支えてきたのが読売新聞ではないのか。
日本の基本理念である憲法9条を変えようとしているのはどこのどいつだ。
よくも「核廃絶の訴えを共に広げたい」などと言えたものだ。
この私の難癖に反論があるなら、天下の読売は次の社説で堂々と書くべきである(了)
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