風が吹けば桶屋がもうかるという類の話になるが、ご容赦願いたい。
多くの事柄を一つの話にして短く書くのはこれしかないからだ。
「身の丈」発言から端を発した英語民間試験の問題は、単なる英語試験の問題にとどまらず大学入試制度の根幹にかかわる問題、さらに言えばその背後にあるこの国の学歴偏重主義に及ぶ問題であることが明らかになった。
野党は、萩生田大臣の更迭とそれを材料に安倍首相の首を取る覚悟があるならいざしらず、こんな問題ばかりにかかわっていたら、ほかのより重要な問題で安倍首相を攻められないと知るべきだ。
安倍首相を喜ばせているようなものだ。
しかし、そんな安倍首相がかなわない存在がある。
それが北朝鮮だ。
安倍首相がこの間の北朝鮮のミサイル発射を批判した。
当然だろう。
さすがの私も北朝鮮の相次ぐミサイル発射には腹が立つ。
いくらトランプ大統領相手のメッセージだと言っても、金正恩は調子に乗りすぎだ。
ところが、この安倍首相の北朝鮮批判に、北朝鮮がすかさずかみついた。
日本など眼中にないと。
今度は日本の上空を飛ばしてやろうかと。
とんでもない発言だが、金正恩委員長が自ら反発するならまだわかる。
金正恩委員長の意向を世界に伝える北朝鮮報道官や機関誌がそういうならいつものやり方だ。
しかし、なんと拉致問題・日朝国交正常化担当の宋日昊大使が談話を発表して安倍首相を批判したのだ。
金正日主席の運転手あがり、通訳あがりと言われる宋日昊大使ごときにここまで言われたのだ。
無条件で金正恩委員長と首脳会談したいと繰り返す安倍首相を、これほど侮辱した発言はない。
そして、この宋日昊という大使は、かつて邦人記者を前にしてこう安倍首相を馬鹿にしたことがある。
あなたたちの首相の学歴は三流大学だろうと。
学歴主義の日本を見透かしたこれ以上ない非礼な発言だった。
そんな発言を宋日昊大使がしたのも、日本の社会がいまだ学歴偏重主義から脱却できない事を知っているからだ。
安倍首相のためにも、大学入試制度は抜本的に変えなければいけないのである(了)
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