私は10月5日の毎日新聞の、「日米貿易協定が10月8日にワシントンで署名されることが分った」というスクープ記事を読んで、その日のメルマガで書いた。
この日米貿易協定は密約だ、令和の安保条約だと。
国会にも、ましてや国民にも、何も知らされないまま署名され、将来にわたって日本を苦しめることになると。
野党は今度の国会で、日米貿易協定阻止の一点突破で安倍政権を倒せと。
令和の安保闘争を起こせと。
それから3日たち、きょう10月8日の各紙が一斉に報じた。
茂木外相がきのう7日、記者団に発表したからだ。
米ワシントンで10月7日午後(日本時間10月8日未明)、トランプ大統領立ち合いの下に、ライトハイザー米通商代表と杉山晋輔駐米大使との間で署名式が行われると。
8日未明だから、もう署名されているはずだ。
そう思いながらこのメルマガを書いていると、早朝のNHKニュースが署名式の模様を流した。
トランプ大統領が、この協定は米国農業の歴史的転換になる協定だと宣伝していた。
よくもこんな署名式を日本は許したものだ。
安倍政権は、きのう7日の持ち回り閣議で日米貿易協定案を決定したと言う。
なぜ、こんな重要な協定をあわてて持ち回り閣議で決定するのか。
署名に間に合わないからだ。
閣僚たちは、茂木大臣をのぞいて誰一人その内容を知らずに閣議決定させられたということだ。
そして、署名した後で、政府はその協定案を今行われている国会に提出するという。
これほど国会をバカにした話はない。
野党議員たちは、最終的な日米貿易協定案を知らされないまま、安倍首相の自画自賛のウィンウィン所信表明演説を聞かされたということだ。
そして代表質問で質問させられていたのだ。
トランプ大統領まで立ち会って署名式が行われているというのに、テレビに映し出された日本側の出席者は杉山晋輔という外務官僚ただひとりだ。
こんな屈辱的な条約に署名させられていると言うのに、ライトハイザー米通商代表やトランプ大統領に媚びへつらっている。
なぜ安倍首相はその場にいないのか。
なぜ、安倍首相は共同声明に署名したのに、この日米貿易協定には署名しないのか。
それは、9月25日の共同声明の合意がすべてだからだ。
日米貿易協定のどこを読んでも本当のことはわからない仕組みになっている。
この密約ぶりは、あの日米安保条約の密約ぶりとそっくりだ。
野党に警告する。
もはや日米貿易協定を国会で審議してもはじまらない。
国会をボイコットして日米貿易協定の承認を拒否するしかない。
令和の安保闘争を起こすのは今だ。
それが出来ないようでは野党の政治家をいますぐやめるべきである(了)
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