「無人機によるサウジアラビア石油施設爆破」という衝撃的なニュースから一夜明けて、私が危惧した通り、情勢は風雲急を告げて来た。
日本のメディアは石油価格の上昇ばかり報じているが、そんなことよりも、いつ米国がイランを攻撃するかという問題こそ焦眉の急なのだ。
そんな事になればすべてが吹っ飛んでしまう。
ホルムズ沖有志連合などもはや無意味になる。
米国とイランの全面戦争に戦争になる。
中東全体がが炎上する。
だからこそ、私はトランプ大統領は、いや、トランプ大統領だからこそ、イラク攻撃に踏み切らないと高をくくっているが、こればかりはわからない。
それにしても謎だらけだ。
誰が、何の目的で、このタイミングで、無人機攻撃をしたのだろう。
米国、イスラエル、イランのいずれかが、あるいはそのすべてが、関与していないはずがない。
もし、そうではなく、たとえばテロ組織の跳ね上がりが単独でやったなら、それはそれでもっと衝撃的だ。
サウジアラビアと言う国の脆弱性が明らかになり、誰もがサウジアラビアを潰す事が出来る事になる。
誰もが中東危機を起こす事ができる事になる。
そして、それをサウジアラビアはもとより米国も、イスラエルも阻止できなかったことになる。
これ以上、危険で不安定な事は無い。
しかし、さすがにそれはないだろう。
米国やイスラエルやイランが関与していないはずがない。
だとすれば、米国が言う通りイラン(イラン革命隊)がやった事になる。
なにしろ世界最強の軍事国家の米国だ。
その後ろには世界最強の情報国家であるイスラエルが控えている。
証拠提示能力は誰にも負けない。
しかし、イランが、みすみす米国やイスラエルの報復攻撃を招くような愚かな真似をするだろうか。
あり得ないことだ。
だから、やはりこれは米国とイスラエルの自作自演の疑いが限りなく高い。
しかし、そうであったとしても、それはトランプ大統領の承認を得た上での自作自演なのだろうか。
トランプ大統領は9月末に国連総会の場でイランと協議する用意があると言い出していた矢先だ。
それに反対するボルトンを更迭したばかりだ。
それらは皆嘘だったのか。
報道は、こう書いている。
予定したイランとの対話は、今度の無人機攻撃で難しくなったと。
これを額面通りに受け取れば、トランプ大統領はイランと本気で対話をするつもりだったが、それに反対する内部の誰かが、無人機攻撃して潰したと言う事になる。
そんな事をするのは、米国のネオコンか軍産複合体だ。
トランプ大統領にイラン攻撃をさせたいネタニヤフ首相ぐらいだ。
総選挙の前に危機を高めて劣勢を跳ね返そうとしたのだ。
しかし、たとえそうだとしても、イランはサダム・フセインのイラクのように、簡単につぶされる事はない。
下手をすれば全面戦争になり、サウジアラビアはおろかイスラエルも無傷ではいられない。
そんな犠牲を払ってまでも、このタイミングで自作自演をする意味があるのか。
謎だらけだ。
しかし、はっきりしていることがひとつだけある。
それは、一番有利な立場にあるのは、あらゆる情報を握るイスラエルと、そのイスラエルの庇護者である米国であるということだ。
そして、何も知らされないまま日本は100%米国を支持することになるということだ。
やはりこれは米国、イスラエルの自作自演だ。
ひょっとして、イランも巻き込んだ米国、イスラエル、イランの三カ国による自作自演かもしれない。
本当の事は決して明かされることはないから何を言っても許される(了)
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