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いよいよ待ったなしになった「拝謁記」の全面公開

 今朝早朝のNHKニュースが、またしても。あの「拝謁記」のあらたな箇所を部分的に公開した。

 今度は、吉田茂が昭和天皇に何を内奏していたかだ。

 報道によれば、吉田は、朝鮮戦争は、第三次世界大戦にでもならない限り日本にとって都合がいいと、昭和天皇に語っていたと言う。

 ここまで来れば、歴史認識の評価にまでつながって来る。

 おりから日韓関係が最悪の時だ。

 南北融和の帰趨が国際政治の大きな課題になっている時だ。

 この吉田の発言は、もしそれが大きく報じられれば、世界に衝撃を与えないはずがない。

 それにしても、なぜNHKは、いつまでたっても「拝謁記」を独占し、部分的に公開を続けるのだろう。

 なぜNHKだけが、入れ替わり、立ち替わり、それほど有名でもない学者を登場させて、勝手な解説をくり返す事を許されるのだろう。

 しかも、悪びれることなく、堂々と、今度の土曜日には、「拝謁記」の特別番組を流すとまで、前宣伝している。

 ここまでくれば、明らかにNHKには「拝謁記」報道に、ひとつの目的がある。

 それは一体何なのだろうか。

 それは安倍首相の思惑とどう合致するのだろうか。

 いずれにしても、「拝謁記」の内容は、単に天皇制の問題にとどまらず、国民が正しく共有しなければいけない歴史認識の見直し問題にまで及ぶことになった。

 吉田茂といい、岸信介といい、歴史をつくった政治家たちだ。

 その孫である麻生太郎や安倍晋三がこの国の実権を握っている今のうちに、何としてでも、「拝謁記」は国民に全面公開されなければいけない。

 そして、下手な専門家の解説を聞き流すのではなく、国民ひとりひとりが自らの判断で評価しなければいけないのだ。

 私は知っている。

 国民の中には、誰よりも暇があり、誰よりも「拝謁記」を読みこなし、そしてどんな学者や専門家も及ばないような正しい解説をしてくれる者があまたいる事を。

 そうなのだ。

 国民の評価を持ちより、いまこそ正しい歴史認識を確立して、それを国民が共有しなければいけない。

 「拝謁記」の全面公開と国民による評価こそ、令和のはじめにふさわしい戦後最大の政治問題になってきた。

 いや、そうしなければいけない(了)

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