8月12日のメルマガ第556号で書いたばかりだ。
日本はいつまで米軍の練習場に甘んじているつもりかと。
そう書いたら、まるでそれに呼応するかのように、きょう8月14日の東京新聞が一面トップでスクープ報道してくれた。
米軍横田基地に配備されているオスプレイが、住宅地の上空を、機体後部のデッキを開け、機関銃の銃口を下に向けて飛行していることが地元の市民によって確認されたと。
私がその東京新聞の記事に注目したのは専門家が述べている次の言葉だ。
「銃口を出して基地から飛び立つのは、特殊部隊の通常訓練だ。敵地上空の飛行を想定している」
東京の上空が、米軍の訓練場になっているのだ。
問題は日本政府の対応である。
横田基地の広報担部は東京新聞の取材にこう答えたという。
「横田基地から飛行を行うすべての航空機は、日米政府の合意に従って運用されている」と。
何のことはない。
日米合同委員会の密約で日本政府が訓練飛行を認めているわけだ。
この東京新聞のスクープ記事には、オチがある。
このオスプレイの機関銃訓練については、すでに今年の5月20日の参院決算委員会で野党議員が追及していたというのだ。
そしてその時、岩屋防衛大臣は次のように答えたという。
「オスプレイの飛行運用の詳細について把握していない」とした上で、「米国側に安全面への最大限の配慮を求めて行きたい」と。
とんでもないウソ答弁だ。
百歩譲って、もし岩屋防衛大臣が、本当にオスプレイの機関銃訓練を知らなかったとしたら、もっと大問題だ。
もはや日米安保体制の下で、日本は主権国家の体をなしていないということが、ここまではっきりしたと言う事である。
こんな政府が世界中を探してもどこにもないだろう。
こんなこと許している国民は世界中どこにもない(了)
Comment On Facebook