きょう6月5日の朝日新聞に、作家の池澤夏樹氏の「終わりと始まりと」という随想が掲載されていた。
そこに書かれていることは新元号「令和」の国民的大騒ぎに対する批判的な論考である。
そのこと自体はよく見られる論考だ。
しかし私が括目して注目したのは、次の結語の部分だ。
いくたび元号を変えようとも、変わらない陰の元号がある。それは「戦後」という時代である。
そう書いた後で、池澤氏は次のようにその論考を締めくくっている。
「日本国憲法の上に日米安保条約があるかぎり、我々はこのくびきから逃れられない。
トランプ氏に対して安倍晋三氏は低頭せざるを得ないのだ」
まさしく、これが戦後の日本の数ある問題の中で、もっとも根源的なこの国の業病ともいえる問題である。
それに正しく答えを出そうとするのが憲法9条を国是とすべきだと主張する新党憲法9条であり、それが発展して、いまや仲間とともに力を合わせようとしているのが「オリーブの木」なのである。
既存の政党、政治家の政争からは決して生まれてこない、人民革命につながる可能性を秘めている動きである(了)
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