ここにきてトランプ大統領の常軌を逸した関税引き上げが米中対立を激化させている。
しかし、本当に米中はこのまま経済戦争に突入するのだろうか。
そう思っていたら、クドロー米国家経済会議委員長は12日、6月末の日本でのG20首脳会議の際、米中首脳会談が実現する可能性があると言い出した(5月14日産経)。
そして。ついにトランプ大統領までも13日に、G20首脳会議に出席すると明言し、そこで習近平主席との会談に意欲を示したらしい(5月15日各紙)。
私は、米中対立がこのままエスカレートし、トランプ大統領は日本に来ないおそれがあると書いた事があったが、その正反対の事が起きるような雲行きである。
しかも私が驚いたのは、その時トランプ大統領が、G20首脳会議の際にはロシアのプーチン大統領とも会談することに意欲を示したことだ。
もし、そうなら、米中・米ロ首脳会談が不毛に終わる事は考えづらい。
そうなのだ。
ひょっとして、トランプ大統領は、全品目の関税引き上げは芝居であって、電撃的な米中和解を目論んでいるのではないか。
そしてその事を中国側にも伝えているのではないか。
さらにまたトランプ大統領は、ロシアのプーチン大統領とも、核兵器削減問題や中東問題で何らかの合意を目論んでいるのではないか。
そうなればG20首脳会議は歴史に残る会議になる。
それを主催した安倍首相の外交手腕が評価される事になる。
ひょっとして安倍首相はその事をトランプ大統領に要望し、そしてトランプ大統領もそれに応じたのではないか。
もし、この私の仮説が本当ならば、安倍首相は間違いなく6月末に衆参同日選を断行する。
そうすればますます勝てるチャンスが出て来る。
しかも6月末の衆参同日選に勝てば、もはや消費税増税延期を口実に解散しなくてもよくなる。
6月末の選挙に勝ったのだから、信を得たと言って堂々と消費税10%増税を断行できる。
ひょっとして憲法9条改正の発議可能な三分の2の議席も得られるかもしれない。
そう考えるとすべてに合点が行く。
安倍・トランプの二人は、お互いの選挙に勝つために共闘を組んだのだ。
私の仮説が外れる事を願うばかりである(了)
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