裁判が本格的に始まり、検察が追い込まれていくのと同じように、今度は日産がルノーとの主導権争いで追い込まれつつある。
ルノーによる経営統合要求に次いで、今度はルノーが西川広人社長兼最高経営責任者(CEO)の続投を拒否する意向を伝えて来たらしい。
ゴーンを葬ったのだから西川社長の続投拒否はルノーにとっては当然だろう。
私が驚いたのは、そのルノーの要求に対する西川社長の反応だ。
きょう4月26日の読売が書いている。
西川社長は6月の株主総会で再任を強く希望しているといいうのだ。
西川社長の正体みたりだ。
私は西川社長が週刊誌や新聞のインタビューに応じて盛んにゴーン氏の悪口を言い出したあたりから疑問を感じていた。
やはりゴーン氏を追い出して日産のトップになりたかったのかと。
ゴーン追放は日産という会社のためではなく自分のためだったのではないかと。
しかし、あそこまでゴーンを裏切って悪者にし、血祭を上げたのだ。
ゴーン氏の追放が一段落した時点で、みずから後継者を指名し、日産の再生は後継者に委ねるのが筋ではないのか。
ゴーン事件がここまで大きくなってしまった時点で、もはや日産はルノーから自立するどころではない。
ルノーとの勢力争いにエネルギーを消耗して、ただでさえ厳しい自動車業界の生き残りを勝ち抜くことなど出来なくなってしまった。
とんだ誤算に違いない(了)
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