ロシアと北朝鮮の接触が頻繁に行われている。
この動きは北朝鮮とロシアの首脳会談の準備の為だと報じられている。
間違いなくそうだろう。
果たして電撃的なプーチン・金正恩首脳会談は近く行われるのか。
そう簡単に実現するとは思わない。
しかし、もし近くそれが実現すれば、北朝鮮の非核化交渉は大きくその局面を変え事になる。
トランプ大統領と金正恩委員長の立場が逆転する。
なぜか。
プーチン・金正恩会談が実現するということは、北朝鮮非核化交渉に関してプーチン大統領が本格参加してくる事を意味する。
そしてプーチン大統領は、誰もが認める国際政治の主要プレーヤーだ。
それだけではない。
クリミア併合や核兵器競争、中東問題で米国と対立して一歩も譲らない。
おまけにロシア疑惑でトランプ大統領の急所を握っている。
金正恩委員長は最強の支援者を得ることになるのだ。
やはり、ハノイにおける米朝協議の不調は、北朝鮮の非核化交渉を、米朝の直接協議から、北朝鮮に米中ロ韓を加えた五カ国協議へと移行させる事になるのだ。
そして、その場合、いよいよ日本だけが取り残される事になる。
それどころか、日本とともに仲間外れにされていたロシアが一気に影響力のある主要参加国に躍り出るのだ。
しかし、いくら悔しくても相手はプーチン大統領だ。
安倍首相は文句を言えない。
しかもこれからは、安倍首相は拉致問題について、トランプ大統領ではなくプーチン大統領に仲介を求める必要が出て来る。
北方領土問題どころではない。
その前に、北朝鮮問題でプーチン大統領に頭を下げる事になるのだ。
北朝鮮とロシアの首脳会談実現が果たして現実のものになるのかどうか、私にはわからないが、それは安倍首相にとっては悪夢だ。
プーチン・金正恩首脳会談実現の動きから目が離せない(了)
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